北海道の夏の象徴、美瑛町。もちろん車でもアクセスできますが、レンタサイクルで周るともっと最高な景色と出会えます。今回ご紹介するのは、人のむらがる超有名スポットではありません。でも、きっと”あの夏”を思い出すような、素敵な北海道の風景と出会える場所。

美瑛の丘のサイクリングルートと、その周辺の撮影スポット、そこで撮影してきた最高の風景をご紹介します。

撮影機材
この記事の風景は、全てNikon D750+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRで撮影しています。

美瑛は車じゃなく、レンタサイクルで周るべき

美瑛と言えば、「マイルドセブンの丘」や「ケンとメリーの木」、「セブンスターの木」など撮影スポットが沢山。「パッチワークの路」や「ジェットコースターの路」なんかもあります。もっと足を伸ばせば、「青い池」や「しらひげの滝」も超有名。

でも、例えば上の写真は、上でお伝えした撮影スポットのどれでもありません。その辺の道端です。

美瑛エリアの道端には、ジブリのような風景がたくさん。しかし道幅がせまい場所が多く、車を停めて風景写真を撮影…というのはなかなか難しい場所ばかり。そこでおすすめしたいのが、レンタサイクルを利用した撮影サイクリングというワケです。

美瑛駅周辺には、レンタサイクル屋さんが沢山ある

美瑛駅周辺には、レンタサイクル屋さんが沢山あります。上の画像の〇をつけた3軒がわかりやすいはず。

ちなみに★をつけた「四季の情報館」では、ちょっとしたお土産やペットボトルの飲み物が買えたり、トイレを借りられたり、レンタルロッカーを使えたりします。まずはここで準備を整えますが、ロッカーを借りるのは落ち着きましょう。レンタサイクルを使うなら、お店で荷物を預かってもらえます。

レンタサイクル屋さん3軒のお店の外観は以下の通りです。

お値段は、どこで借りてもだいたい一緒。電動自転車は3時間で1,800円くらい。普通の自転車ならその半額くらいです。

が、僕は毎年「UNO」の赤い看板が輝く「宇野商店」さんで借りています。借りている間は荷物もタダで預かってくれて、お母さんは地図を使って丁寧にサイクリングロードを説明してくれます。

こんな感じで地図にマジックでルートを引いてくれます。何分くらいかかるとか、今の時期はどこが良いとか、いろいろ丁寧に教えてくれます。

調べたところ、3店舗の営業時間が少々違いますので、都合に合わせて利用するのも良いかもしれません。

宇野商店 7:00-18:00
松浦商店 8:00-19:00
Guided cycling Tour美瑛 8:30-17:30

電動自転車にしないと、多分後悔する

ちなみに、普段から本気で自転車競技を楽しんでいる方以外は、電動自転車を選ばなければほぼ100%後悔します。思っているよりも坂が多く、景色の良い場所にいくには急こう配の登り坂を10分くらい登り続けるなんてザラ。

普通の自転車にしたら、後悔して撮影どころではなくなると思います。そこだけご注意を。

熱中症対策とマナーにはご注意を

ついでに注意点を。美瑛のサイクリングロードは、見渡す限りの田園風景です。つまり基本的に遮蔽物が一切ありません。天気が良ければ直射日光につねにさらされる状態になりますので、水分、防止、日焼け止めなどは万全にして行って下さい。(油断して日焼け止め塗らずに行ったら、ヤケドみたいな状態になりました…)

また、田畑などに踏み込むのは絶対に禁止です。知らずに靴についた害虫や汚れが、畑の作物をすべてダメにしてしまうことすらあります。さらに言えば、すべてどなたかの私有地ばかり。ぜったいに敷地や田畑には入らず、通行の邪魔にならないよう道路脇からマナーを守って撮影させて頂きましょう。

美瑛神社~三愛の丘方面のサイクリングロードと撮影スポット

まずは「美瑛駅~美瑛神社~三愛の丘」といった渋めのルートからご紹介。本当に行って帰ってくるだけなら往復40分くらい。途中で頻繁に停まって撮影しながらなら、1時間半くらいが目安です。

美瑛駅から、まずは美瑛神社へ。そのあとに三愛の丘展望公園を目指すルートです。美瑛神社までは街中で平坦な道のりですが、川を渡ったあたりからは地獄坂。ぜったいに電動自転車をおすすめします。

このルートの撮影スポットは、大きく分けて3か所。①は美瑛神社。②がメインの道中の撮影ポイント。③が三愛の丘展望公園です。

①美瑛神社

【美瑛神社】えぞみくじ「富諸来し」引いてきた。美瑛のパワースポット探索。

美瑛神社は、特に7月の上旬が最高。「丘の夏もうで」というイベントをしている期間なら、風鈴が飾られていてとてもサワヤカでオシャレ。そうでなくとも、えぞみくじの「富諸来し(とみもろこし)」が引けますし、御朱印帳は美瑛の丘が描かれていてとてもオシャレ。縁結びのパワースポットで、実は隠れハートマークが。ぜひ探して写真を撮ってみて下さい。上の写真でもわかりますよ。

https://kojin.blog/bieijinja/

②道中の田舎道

冒頭のこの写真を撮ったのも、このあたりの田舎道です。ひろがるは田畑と青い空と、かわいい屋根の別荘やペンション。心惹かれる風景を探しながら、美瑛の夏の風を感じてみて下さい。きっと30秒に1回は停まってシャッターを切ることになり、一緒に行った人に呆れられるでしょう。そのくらい、絵になる景色ばかりです。

③三愛の丘展望公園の周辺

③三愛の丘展望公園の周辺

三愛の丘展望公園には、自動販売機も何もありません。あるのはかろうじてトイレだけ。近くに「三愛の丘茶屋カーブ」というカフェがありますが、今回行った際は土曜日なのに臨時休業。カフェ目当てでいくよりも、道中の風景目当てで行った方が安全かもしれません。下の写真は、この近辺で撮れる写真ばかり。ぜひお気に入りの景色を見つけてみて下さい。

ケンとメリーの木~あるうのぱいん方面のルートと撮影スポット

ケンとメリーの木方面のルート

次は「ケンとメリーの木」方面のルートです。ただ周るだけなら1時間ほど。撮影しながらや、ランチもいれると2時間程度でしょう。もう少し足を伸ばせば、「セブンスターの木」や「マイルドセブンの丘」も周れるルートですので、時間や体力によって調整してみて下さい。

まずは①のケンとメリーの木を目指し、②の「北西の丘展望公園+パッチワークの路」を通り、③の「あるうのぱいん」方面をぐるっと走って美瑛駅に戻るような道のりです。

それぞれ休憩できるスポットもあり、穴場スポットなら「ペンション ケンとメリー」。店内でしっかりランチを食べるなら「あるうのぱいん」、外でかき氷や焼きとうきびを食べるようなスタイルでよければ「北西の丘展望公園」がピッタリです。

①美瑛駅~ケンとメリーの木

①美瑛駅~ケンとメリーの木

ケンとメリーの木は、日産スカイラインのCMに登場したスポット。近くにある「ペンション ケンとメリー」ではドリンクや軽食を頂けて休憩可。ここで休憩した人だけが、CMで使われたスカイラインが展示してある敷地に入れます。白いブランコもあったり、とても綺麗な風景を独り占めできる穴場スポットですので、ぜひ立ち寄ってみて下さい。近くの風景も、どこを切り取っても素晴らしいものです。

②北西の丘展望公園~パッチワークの路

北西の丘展望公園では、展望できる白いピラミッドのような建物の他、「焼きとうきび」とか「メロン」とかを食べられるお店がいくつか軒を連ねています。パッチワークの路自体は、真夏はあまりパッチワークになっていなかったりします。微妙に時期を外した9月とかが綺麗なのかな?と思います。

③あるうのぱいん~美瑛駅

帰りは有名店の「あるうのぱいん」を通るルート。こんなオシャレな外観です。パンのうつわのチーズフォンデュなどが有名で、とても評判の良いお店。そのあとの帰り道と、美瑛駅周辺も撮影しがいのある景色ばかりです。

美瑛をレンタサイクルで周ると、最高の景色と出会える

北海道の夏といえば、美瑛です。今年の夏は、ぜひカメラを持ってレンタサイクルで周ってみてください。電動自転車でめぐる美瑛の丘は、きっとあの夏休みの日を思い出させてくれるはず。

それでは、素敵な北海道ライフを。