この記事を読めば「札幌に移住して、北海道で暮らすとは?」がすべてわかります。
どうも、たくろーです。
北海道が好きすぎて、2019年の1月に関西から札幌へと夫婦で移住してきました。札幌暮らし、最高です。
今回僕が「札幌への移住」というテーマの記事を書こうと思ったのは、今後札幌に引っ越す方のために、移住したときのリアルな体験談を残しておきたいと思ったからです。
自分が移住するときに困った内容をメモしておこう、というくらいの動機です。
今回は札幌に移住して率直に感じたことや、計画段階で困ったこととその対策、あらためて感じる移住のメリット・デメリットをまとめました。
札幌への移住を検討している人や、とりあえず札幌のことを知りたい人は、ぜひ当記事をご参考ください。
札幌移住は最高!これから移住する人に伝えたいこと
結論として札幌移住・札幌暮らしはとてもオススメなのですが、いざ移住するときは困りました。情報があまり見つからなかったんです。
転勤族だったので引っ越しには慣れっこでしたが、なにぶん離島には引っ越したことがありません。
準備をすすめているときにも「果たしてこの引越し代でボッタくられてないのか?」 とか、「実際に暮らして雪ってどうなの?」とか、心配なことがいろいろと出てきます。
しかも引っ越し日は「1月末」という一番ヤバそうな時期。いくら札幌が好きだといっても、凍えるのは本意ではありません。
…という状況で移住しましたので、その体験談などもお伝えできればと。実際に札幌に移住した手順や、暮らした中で感じたこと、調べたことなどを記しておこうと思います。
札幌で暮らして、まだ見ぬ景色をたくさん知った
まずは僕が札幌に移住して暮らした中で、素直に感じたことから。
僕はもともとずっと関西に住んでいて、30歳を超えてから札幌に移住しました。
もちろん関西にも良いところは沢山あります。京都の歴史ある町はいわずもがな。奈良にいけばでっかい大仏も、鹿もいます。
僕は兵庫県の出身ですが、例えばすぐそこには海がありました。ハーバーランドの夜景はハっとするほど綺麗だし、元町の異国情緒あふれる景観には南蛮往来の風情を感じます。
大阪は人の多さとクセの強さであまり好きではなかったのですが、タコ焼き、串焼き、グリコの看板、だんじり。たくさんの物と歴史があります。
服屋だって、カフェだって、なんでもありました。
でも、あまり自然はありませんでした。
小さいころは兵庫県の山あいの町で育ち、近所には秘密基地を作れるような公園やグラウンドがありました。田んぼの広がるあぜ道を自転車で抜けて、中学校に通った日々も思い出します。まともに電車にのったのは、高校が電車通学になってから。
それなりに田舎で、もちろんそこには自然もあったのですが…
そこで僕が見たことのなかった”大”自然が、札幌にはありました。
札幌は、見たことのない景色とゆったりとした贅沢な時間を、暮らしの中で感じられる街です。
電車圏内にリスがいる暮らしは、札幌ならでは
野生のリスって見たことありますか?
多分、関西とか関東の街中で暮らしている人からすると、謎の光景だと思うのですが…
札幌で暮らすと、街中でもリスを見れます。例えば札幌駅からすぐちかくの「北海道大学」の敷地内でもエゾリスが生息していたり。
上の写真は「円山公園」という、札幌から地下鉄で10分ほどの場所で撮りました。もちろん野生のエゾリスです。
たぶん関西で暮らしていたら、一生見れなかった光景だなと思います。
朝早くに行って、じーっと待ってないと出てきてくれないんです。かなり運がよくないと旅行中にエゾリスと出会うのは厳しいかもしれませんね。
あとは、雪の中でする焚き火だって最高です。
札幌市内に、雪の中で焚き火のできるキャンプ場があります。(市内といっても、かなり山の中には入りますが。)
関西だとまともに積もった雪だってスキー場に行かないとみれなかったのに、札幌だと冬は毎日見放題。
さまざまな景色を見ながら四季を感じられる暮らしは、札幌の魅力の一つだと感じます。
北海道内各地に足を伸ばせば、もっといろいろな景色と出会える
上の絵みたいな景色。お気に入りの写真なのですが、美瑛町の道端で撮ったものです。
函館では、サルが温泉に入ってます。
海の街の積丹の方面には、岩のうえに謎の鳥居がたってたり。
ほんとにいろんな景色があるんだと、北海道が教えてくれました。僕が本格的にカメラに目覚めたのも、はじめて北海道旅行にきたときから。
でも本州から北海道への旅行だと、どうしても慌ただしい旅程になってしまいます。札幌で暮らしていなければ、きっと訪れることはなかったでしょう。
上に貼ったようなのんびりした景色も、札幌で暮らしていなければ多分見ることなかったんだろうなーと思うと、なんだか不思議な感じがしますね。
とにかく札幌移住は、僕の人生にとってとてもメリットのある決断でした。
札幌移住を計画するときの3つのポイント
「仕事」「引っ越し」「生活」に分けて解説
札幌への移住を計画するときに、考えるべきは大きく3種類。
「仕事」「引っ越し」「生活」です。
これは札幌に限らず、どこかに移り住もうと思ったらかならず検討するポイントですよね。
もちろん、基本的には普通の「引っ越し」と変わりません。しかし「移住」という言葉がつかわれる通り、本州内での引っ越しよりも少しだけ大掛かりなことは事実。
冬になれば雪だらけになり、やはり本州とは暮らしが変わります。仕事を探すのも、地続きではない分難しいこともあります。引越し自体も、離島ということで高くなりがち。
というわけで、まずは「仕事」「引っ越し」「生活」についての実体験や感じたことをお伝えしていきます。
札幌の仕事探しは、「WEB面接可」の企業がオススメ
プロに頼んで、ウェブ面接可の企業を探してもらおう。
札幌で仕事を探すにしても、基本的にはふつうの転職活動と変わりません。
…でもネックに感じる部分は、その「遠さ」ですよね。
実は僕の場合、たまたま会社の本社が札幌にあって、異動する形で移住しました。「異動させてくれなきゃ辞める」っていって札幌に来たんですね。
まあ…そんなことまでしたのに、1年ほどで転職したわけですが。
とはいえ、じつは移住するときにも一度転職先は探していました。そのときの経験からわかったことは一つ。
「現地に飛んで面接受けるのは現実的じゃないから、せめて1次面接はWEB面接で済ませるべき」
ということです。
その頃はいまほどWEB面接が一般的ではありませんでしたが、それでも数社は対応してもらえるところがありました。
というわけで、札幌移住に際して仕事を探すなら、WEB面接してくれる企業を紹介してもらいましょう。基本的な流れは下記の通り。
- 転職エージェントに無料登録する(リクルートエージェントなど)
- 面談をして、札幌で就職したいことを伝える
- web面接のみで採用可の企業を紹介してもらう
- 仕事を決めて無事移住
職種によっては難しい部分もあるかもしれませんが、転職エージェントは完全無料で転職の相談にのってくれるサービスですので、一度相談してみて損はありません。
さっそく探し始める場合は、下記からどうぞ。
- リクルートエージェント…最大手なので、シンプルに求人数が多い。
- doda(デューダ)…リクルートに次ぐ大手。元々エンジニア系に強く、今はオールマイティ。
- 第二新卒エージェントneo…20代のみ。面接対策の手厚さが評判。
- ウズキャリ…20代のみ。ブラック企業を排除して紹介してくれる。
札幌の転職事情などにおける詳しいデータは下記の記事にもまとめていますので、あわせてご覧下さい。
札幌に引っ越しするなら、きちんと値切ろう
- 関西→札幌への1月末の引っ越し=約30万円だった
- 3社は見積もりをとって競わせて値切るべき
札幌に移住するということは、もちろん引っ越しが伴います。
ここが一番大変ですよね。
とくに「料金」に関して具体的な情報が少なく、「これはボッタくられていないのか…?」という判断が難しかったことを覚えています。
というわけで一つ、具体的なデータをお伝えしておきます。僕は関西から札幌に1月末に引っ越しましたが、その際は夫婦二人の荷物の純粋な引っ越し代だけで30万円程度かかりました。
ちなみにその引越し業者やプランによって、途中で業者が変わるパターンや、途中まで電車の貨物に乗せるパターン、ずっと同じ車が札幌まで運ぶパターンなどさまざま。
その中で我が家が選んだのは、「札幌の支店までは引っ越し元の支店の人が運び、札幌から引っ越し先までは地元の支店の人が受け持つ」という、同じ会社でワンストップでやってもらう方法。
道民が作業してくれるので、ブリザードの中でも滞りなく作業完了してくれて良かったです。
引っ越した際のもっと詳しい実体験や値切り方に関しては、下記の記事もご覧ください。
札幌の水光熱費の高さは、ちょっと覚悟しておこう
- 正直、雪はすぐに慣れる
- 水光熱費の高さは事前に覚悟
札幌は雪国です。「果たして冬はどんな過酷な生活が待っているんだろうか…」と心配していましたが、結論から言えば「3日で慣れた」といっても嘘ではないような感覚です。
とはいえ勿論、カルチャーショックを感じることはありました。
例えば普段用の「スノーブーツ」なんて買ったことなかったのに、冬は毎日ノースフェイスのヌプシを履くようになりました。
冬に札幌に旅行にきたときは、「しっかりしてるやつの方が良い!」と思ってソレルのスノーブーツを使っていたのですが、ぶっちゃけオーバースペックかつメンドクサイです。
あと、僕はマンションに住んでいるので問題ありませんが、一軒家なら雪かきも必要です。
とはいえ一軒家でも雪かきを外注している家庭も多いようで、目印の看板を立ててる家も見かけます。その辺りは、なんとかなりそうですね。
しかし一番驚いたのは、水光熱費が全体的に高いことです。
原発の影響もあり、電気代は全国イチ。都市ガス物件を選びましたが、冬場は暖房代で毎月1万円は超えます。水道代も微妙に高いので、「水光熱費は、たぶん今住んでる家より全体的に上がる」と思っておいた方が良いかもしれません。
ちなみに札幌に住む際の電気代を節約するには、オール電化だったり24時間使いっぱなしでない限り、確実に新電力会社を選ぶべきです。
札幌で暮らす電気代を載せてみましたので、以下の記事もご覧ください。
【北海道暮らし】札幌に移住して感じる20のメリット
それでは、札幌に移住して暮らす中で感じた「札幌暮らしのメリット」をお伝えしていこうかなと思います。
前提として、基本的には北海道へ移住した方の満足度は超高いです。
以前Twitterでアンケートを取ったのですが、下記の結果になりました。
移住してきた151名の方々が回答してくださったのですが、不満があるのはたったの2割ほどの方のみ。
この結果から考察したところ、とにかく「北海道が好きだ!」というモチベーションがあれば、皆さんほぼ後悔されていないという事がわかりました。
つまり札幌に移住してくると、僕だけじゃなく皆さんメリットを感じてるわけです。
話がまとまりきらなくて20個に膨れ上がりましたが、僕の考える「札幌暮らしのメリット」をぜひご参考下さい。
メリット1. 札幌では静かに暮らせる
札幌の街は、基本的に静かです。
それはもう、「ほんとに200万人近く住んでるの?」って思うくらい。
郊外にいけば静かなのは勿論、地下鉄の電車の中、駅の構内、騒ぎながら歩いてるような人はほとんどいません。関西にいた頃からは考えられない変化です。
とにかく静かに暮らせる、とても良い土地です。
メリット2. あまり服を気にしなくて良い
冬は寒いので、防寒に力をいれます。そんなにオシャレするふり幅がなくて、そういった時期が年の半分くらいあるので、あまりオシャレを気にしなく済みます。
さらに言えば、そもそも本州より遅れていますので、あまりブランド物でマウントを取りあうような文化がないように感じています。
メリット3. 海鮮がとにかく美味い
例えば上のサーモンは回転ずしのトリトンのもの。
回転ずしなのに、はんぱないくらい美味しいです。スーパーで売ってる魚もでっかいし、美味しいし、たぶんちょっとびっくりします。
札幌の魚がうまいのは自明のことではありますが、もちろんこれもメリットですね。
メリット4. 札幌移住者というだけでちょっとだけ自分のブランドになる
例えば兵庫県から大阪府に引っ越してもなにもブランディングに繋がらないと思いますが、札幌に引っ越すとなぜか引っ越しではなく「移住」になって、移住者というちょっとしたブランドがつきます。
それだけ札幌や北海道のイメージが良いからなのか、引っ越す難易度が高いと思われているからなのか。SNSでも移住者だけのコミュニティがちらほらあったりします。
「札幌に移住して得た自分のライフスタイル」を発信する感じで、ブログとか作っても楽しいかもですね。
メリット5. 札幌駅から30分移動すれば自然を感じられる
札幌は約200万人に近い人間が住んでいる都市です。
ここまで大規模な都市なのに、中心地から30分移動すれば大自然があるという地域は日本には他にありません。
ちなみに上の写真の風景、全て札幌から30分圏内の場所で見られます。
カメラ始めても楽しいですよ。
>>北海道で撮った写真、よかったら「ギャラリー」でご覧下さい。
メリット6. 札幌中心地でエゾリスに会える
この子は円山公園で出会ったエゾリスですが、例えば北海道大学の敷地内だったり、札幌の中心地でもエゾリスと出会えます。
しかも冬眠しないので、春夏秋冬いつでもです。
もちろんいついっても同じ場所にいるわけではなく、運次第なところはあります。でも、野生のリスが普通にいる土地ってなかなかないですよね。
メリット7. 札幌から関東、関西まで飛行機なら1万円でいける
LCCを使えば、新千歳空港から羽田や中部セントレア、関西空港、神戸空港まで1万円以内で行けます。
スカイマークやピーチ、エアドゥー、エアアジアといった様々なLCCが利用可。
例えばスカイマークで神戸空港まで行く場合、1か月前くらいに予約できれば片道8,000円程度で移動できる事が多いです。
メリット8. 札幌にはゴ〇ブリが(ほぼ)いない
これは全国民に朗報だと思いますが、札幌にはゴキ〇リがほぼいません。
飲食店とかだと一部出ることがあるなんて噂も聞きますが、いまのところ北海道にきてから見た事ありません。
関西に住んでいた頃は道路にいたりしたものですが、目にすることがなくなりました。これだけでも素晴らしい土地です。
メリット9. 札幌市内なら雪の中でキャンプできる
札幌に移住すれば、雪の中でキャンプができます。
ちなみに上の写真は、札幌市内の「定山渓自然の村」で冬キャンしたときの様子です。「雪+焚火=最高」なのですが、これは雪国ならではの特権ではないでしょうか。
ちなみに定山渓自然の村キャンプ場は、コテージに泊まればぬっくぬくの暖房の中でキャンプを楽しめます。トイレにも独立暖房がついていて、便座も一切ヒヤっとしないというユーザビリティの高さ。
ぜひ体験して頂きたい楽しみ方です。
メリット10. 札幌で暮らせば花粉症がおさまる(かも)
関西にいた頃、3月~5月は花粉症の影響で常にモチベーションが30%くらい下がっていたのですが、札幌にきたら治まりました。
本州と札幌では咲いている花や木の種類が違って、飛んでいる花粉の種類も変わるんですね。(札幌にはスギ花粉はあまりなくて、ハンノキ花粉やシラカバ花粉が舞っています。)
花粉症でなやむ多くの人にとってのメリットですね。
メリット11. 札幌は2重窓が強くて部屋が暖かい
「北海道は家の中が暖かい」という話は有名です。
壁の耐熱構造がしっかりしている事もありますが、2重窓が力を発揮しているという部分が大きいように思います。「窓が2重になるだけでこんなに違うのか…」と思いました。本当にすごい。
冬場は窓と二重窓の間にペットボトルや缶ジュースを置いておくと冷えるので、簡易冷蔵庫にもなります。冷蔵庫まで取りに行かなくて良くて、運動量が減ります。燃費良し。
なんで本州は二重窓取り入れないんでしょうね。
メリット12. 札幌はとても四季を感じられる
11月頃から雪が降って、5月の短い春には花が咲き、7月からの夏はそれなりにカラっと暑く、9月には夕暮れが早くなり、紅葉したと思えばまた雪が降る。日本の四季を強く感じられる土地です。
冬は雪が多く、晴れた日のありがたみを感じます。雪解けの時期にはスズメの鳴き声が多くなってきて、寒いのになんとなく春の訪れを感じます。5月の春になると、家の庭にチューリップが沢山咲いている家も多いです。素敵ですよね。
きちんと季節を感じながら生活したい方にも、とても良い土地です。
メリット13. 札幌市内はコンパクトで移動が便利
札幌、意外とコンパクトにまとまっています。上の画像のように「南北線」「東西線」「東豊線」と地下鉄が3本通っているのですが、実はどの線も端から端まで30分もあれば行けちゃいます。
つまり、どの線でも終点から札幌駅まで15分くらいで行けてしまうと言い換えられます。通勤には大抵地下鉄を使うことになると思いますので、時間にかなり余裕ができます。僕も関西にいた頃と比べて、おどろくほど通勤時間が短くなりました。
メリット14. 札幌中心地は、冬でも意外と過ごしやすい
さきほどの地下鉄もそうですが、札幌は地下が発達しています。札幌駅から大通り駅の間は、地下通路が通っていて、蜘蛛の巣のように出入り口が張り巡らされているので、中心地なら雪も雨も関係なく行動できます。さらにいえば、暖房がガンガンにかかっているので、本州の冬より暖かい(むしろ暑い)ことすらあります。
雪がほんとやだ…と思うタイミングは、家から最寄り駅まで歩く間にブリザードが吹いているときくらいですね。
メリット15. 札幌の夏は、もちろん過ごしやすい
北海道の夏は最高です。カラっとしていて、本当に熱いのは1週間くらいなものです。とくに2020年の7月は、なんと11年ぶりに真夏日が無かったという記録も。
一応エアコンは付いていますが、つけるのは8月の本当に暑い1週間くらいでしょうか。とてもエコです。
メリット16. 札幌(北海道)のソフトクリームめっちゃ美味い
北海道のソフトクリーム、どこで食べても本州のものと比べてかなり濃厚で、全然味が違います。新鮮なミルクを使っているからなのか、なんなのか。
もしも食べたことが無い人は、つぎ札幌にきたときにぜひ食べてみて下さい。基本的にどこのでも美味しいです。ちなみに上の写真は、ファーム冨田のラベンダーソフトです。(全然札幌ではない)
メリット17. 札幌(北海道)には梅雨もない
日本の南のほうで出来る梅雨前線、なんと北海道まで届きません。夏前に霧雨が増える時期があり、それが蝦夷梅雨なんて呼ばれたりもしますが、通常の梅雨とは原理そのものが違い、それほどひどくありません。
そんなわけで、6月も7月もカラっと快適に過ごせるというワケです。
メリット18. 多分、札幌で迷子になることはない
札幌の街は、京都のような碁盤の目の作りになっています。
住所をみれば「ああ、あの辺ね」と誰でもわかるような作りになっているので、ほぼ迷うことはありません。google mapがあれば尚更です。
僕のように方向音痴の人には朗報ですね。
メリット19. 札幌はWOLTと出前館とウーバーイーツが使える
かつては完全にフードデリバリー弱者だった札幌ですが、いまでは逆にwoltが広島についで2番目に参入し、ウーバーイーツまで参入し、出前館の車は走り回り、実にフードデリバリー大国となりました。
家から出ずにマクドナルドもスープカレーも食べ放題です。
メリット20. 北海道は「えぞみくじ」で神社めぐりが楽しい
北海道には、ご当地おみくじの「えぞみくじ」というものがあります。
北海道各所の神社が出しているもので、現在8種類。すべてその土地の名産・特産が張り子になっていて、とてもエンターテイメント性の高いおみくじ。
本州に住んでいると集めるのはなかなか難しいと思いますが、道民になれば定期的に北海道をまわって全部集める事もできるはずです。
札幌は、つまり暮らしやすいしストレスフリーで楽しい。
メリットで書いたことをまとめると、つまり夏でも冬でも過ごしやすいし、自然も豊かで食べ物も美味い。さらにいえば、意外と交通の便も良いと。
もはや札幌移住には、メリットしかないのでは…?
札幌に移住して感じる7つのデメリット
メリットしかないじゃんと思ったのですが、よくよく考えるとやっぱり多少のデメリットはあります。
大した事ではないのですが、後学のために記しておきましょう。
デメリット1. とはいえ寒い
部屋の中は暖かいですし、中心地は地下道が整備されていて歩きやすいとお伝えしましたが、とはいえ冬の外は寒いです。
上の写真は札幌市内の円山公園ですが、2月で-10度ほど。道東とか道北のほうはもっと寒いので、-10度で寒いと言っていると「まだまだ初心者だな」みたいな目で見られます。
慣れてきますが、寒いものは寒いです。
デメリット2. 札幌には野良猫がいない
関西にはそこかしこに野良猫がいたように思うのですが、札幌にはほとんどいません。これは悲しい。デメリットです。
デメリット3. 札幌はAmazonで買っても届くのが遅い
離島は物が届くのが遅いし、送料が高いです。関西に住んでいた頃は注文したタイミングによっては翌日に届いていたのですが、中2日かかります。
冷静に考えるとそれでも十分早いのですが、本州に住んでいた頃の感覚から考えると遅いなーという話です。慣れって怖いですね。
デメリット4. 札幌から一歩出ると、車がないとちょっと困る
関西とか関東だと、駅のすぐ近くにスーパーも本屋もあれば遊ぶところもあると思うのですが、札幌は中心地から電車で10分離れると駅周辺が寂れてきます。
外食したくなったら札幌駅やすすきの駅周辺にいくしかなかったりしますし、どこか出かけようと思っても、札幌中心地30分圏内より外に出ようとすると車がないと超不便。とくに僕のような写真撮るのが好きな人間からすると、交通機関車が不便なのは非常にデメリットですね。
10年くらい運転していないので、ペーパードライバー講習にいって車は入手したいなーと思っています。とはいえ、電車とバスで富良野とか美瑛に遊びに行ったりもしていますので、不可能ではないです。不便なだけ。
「車なし」の具体的な生活スタイルは、下記の記事で解説しています。
デメリット5. 札幌は公共料金が高め
北海道は市民税がけっこう高め。電気代は全国イチですし、冬場はガス代もかなりかかります。ちなみに、水道代も絶妙に高いです。給与水準が低めなのは個人の頑張りで何とかできる部分もありますが、公共料金が高いのはいかんともしがたいデメリットですね。
デメリット6. 札幌で暮らす老後の生活は少々不安
病院があまり多くなく、駅付近に無い場合も多いです。上にも書いたように車社会だということもあるのですが、もし冬場に歩いて病院に行こうとして転んだら骨折しそうです。
一軒家だと雪かきが必要なのですが…例えば80歳こえて雪かきとか想像するだけでヤバいですよね。そのあたりに関して、ちょっとだけ老後に不安は感じています。
ですので、定年してから札幌や北海道の田舎に移住してゆったり暮らすというのはあまり現実的ではなさそうです。雪国に慣れていなくて歳もとっている状態から、冬道の運転や歩き方、そのほか生活習慣を身に着けるのはしんどいかもしれません。
本気で計画している方は早めに動いた方が良いのではないかなと思います。
デメリット7. 札幌は風がメッチャ強い
札幌、めっちゃ風強いです。気象庁のデータを確認したところ、1年の半分ほどの日に、「最大瞬間風速13m/s以上」をマークしていました。なんということでしょう。
札幌では平均風速が13m/sをこえると、強風注意報が出される基準になります。そんな風が、2日に1回は瞬間的にとはいえ吹いている札幌。雨の日とか、かなり困ります。傘壊れがちです。
札幌移住に関する発信者やコミュニティ
ツイッターで繋がっている方々の情報ではありますが、札幌移住に関する発信者やコミュニティのご紹介をします。こんな方々の情報を見たり参加しながら情報収集してもらうのも良いかもしれません。
札幌に移住しただんごむしさん
「ノースエポック」に所属しているYoutuber、「だんごむし@dangomushi_spr」さんです。仕事を辞めて単身で札幌に移住した若者。札幌情報をyoutubeやブログ、ツイッターで発信されています。写真も頑張ってるみたいで、応援したくなる方ですね。
みかげさん
Twitterやブログで札幌情報や移住情報を発信されている「みかげ@sapporo1s」さん。札幌のリアルタイムな情報を発信されています。
さっぽろ圏移住者カフェ
毎月第三週の土曜日に、移住者の集いを開催されているコミュニティ「さっぽろ圏移住者カフェ@sapporoijyuu」です。こういう集まりとかも楽しいかもですね。
北海道会
北海道から東京に引っ越した「とだけん@hokkai_ken」さんが、東京で「#北海道会」を毎月開催中。すごく精力的に活動されています。札幌に興味のある、東京住まいの方はぜひ。
札幌への移住に関するQ&A
最後に、この記事の”まとめ”もかねて、札幌移住に関するよくある疑問をまとめます。
Q:引っ越すので、手続きの為に家の近くのハローワークの場所を知っておきたい
A:雇用保険の手続きができるハローワークは住んでいる住所により管轄が違いますので、記事にまとめました。
ハローワークとそれに似た施設自体は沢山あるのですが、すべての手続きができる施設は実は少ないです。
Q:札幌に移住するので、何かお得な情報教えて下さい
A:当記事でも触れましたが、北海道は全体的に水光熱費が高くなりがちです。
特にデフォルトの電力会社は結構高いので絶対に比較したほうが良いです。我が家はLooopでんきにしていて、かなり安くなってます。
また、離島は通販の送料が非常に高いので、もしもamazonを使っていない場合は送料無料のプライムを利用すべきです。もうamazon無しでは生きれません。
Q:北海道の方言は聞き取りづらいですか?
A:札幌に住むのであれば、非常に標準語に近いイントネーションの方が多いので問題ないと思います。
北海道の僻地にいくと、正直聞き取れない場合もあります。以下の記事で詳しく解説しています。
札幌に移住して暮らしたら、メリットがいっぱいあった。
札幌に1年以上住んで感じたメリット・デメリットや、移住してきて感じたこと、移住計画を立てるときのポイントなどをお伝えしてきました。
基本的に、札幌に移住するのはそんなに難しいことではありません。
パスポートもいりませんし、同じ日本語です。人もゆるくて親切ですし、歴史もあさいのでめんどくさい風習も一切ありません。
冬に雪は降りますが、仕事も普通に見つかると思いますし、引越しだって自分で運ぶわけじゃありません。
札幌に旅行にきて、「いいなーここに住みたいなー」と本気で思ったのであれば、その動機で全然住める土地だと思います。
もしかすると、周りの人は「そんな簡単に」とか「なんでわざわざ試されにいくんだ」とか言うかもしれません。でも、自分で決めて自分が移住するなら全然OKです。
というわけで、「札幌移住は良いぞ!」というお話でした。
さて、ここまでご覧いただいて、「もっとこんな情報がほしい!」と思った内容はありませんか?
もしあれば、ぜひ「お問い合わせ」からご連絡下さい。
内容によって個別にお返事させて頂くか、この記事内で回答させて頂ければと思います。答えられないものもあるかもしれませんが、そのときはスミマセン。