定山渓自然の村キャンプ場は、札幌市内で唯一焚き火のできるキャンプ場。市内から1時間少々で手軽に行けて、キャンプファンの道民としては見逃せないスポットです。
そんな札幌の素敵なキャンプ場へのアクセスや場内の風景、設備、周辺スポットなどを、秋と冬の30枚以上の写真とともにご紹介していきます。
定山渓自然の村キャンプ場は焚き火も冬キャンプもOK
定山渓自然の村キャンプ場とは、札幌市内の通年利用できるキャンプ場です。札幌から車で1時間程度で、すごい大自然を全身で感じられます。空気もうまい。
天気が良ければ、場内から上の写真のような星空を見られます。キャンプ場内で星景を撮影できるところは、北海道でもそれほどありません。
例えば上の写真のように、焚き火をしつつ真冬の雪のなかでキャンプできます。最高ではありませんか?
設備もしっかりしていて、コテージなら冬キャンプも暖房ガンガンで快適。ホスピタリティも抜群。こんなに良いキャンプ場あるのか?というくらいの優良スポットです。
施設名 | 定山渓自然の村キャンプ場 |
---|---|
住所 | 〒061-2301 北海道札幌市南区定山渓 |
利用時間 | 宿泊 13:00~11:30 デイキャンプ 9:00~17:00 ※予約必須。TELにて受付。 |
お問合せ | 011-598-3100 |
札幌中心地からアクセス抜群なのも魅力
札幌の中心地から車でだいたい1時間です。
ちなみに札幌駅から豊平峡温泉まで「かっぱライナー」というバスが出ていて、豊平峡温泉から30分歩けば定山渓自然の村にたどり着けます。
実は秋に訪れた際はカートを引いて豊平峡温泉から歩いて行ってみましたが…正直しんどいのであまりお勧めしません。修行したい方はそのルートもご検討下さい。
料金もなかなかオトクで良い
2020年7月時点の価格 | 宿泊 | 日帰り |
コテージ | 4700円 | 1600円 |
テントハウス | 3900円 | 1300円 |
テントサイト | 500円 | 170円 |
テントサイト(特別) | 1000円 | 340円 |
さっぽろ近郊のキャンプ場は、実はコテージの値段がべらぼうに高いところが多いです。
その点定山渓自然の村は、5,000円以下とリーズナブル。水洗トイレや流し台、暖房も完備と設備は十分。例えば3人や4人で泊まれば一人当たり1,000円少々。かなりオトクです。
注意事項も明確で、静かにキャンプできる
- 焚き火は直火禁止
- ペット不可
- 楽器、音楽など禁止
- 花火禁止
- ごみは全て持ち帰り。
焚火はできますが、直火は禁止です。焚き火台のレンタルもありますので、無い場合は借りましょう。朝方はカラスが来るので、外へのゴミの放置はNG。コテージにはゴミの一時保管ボックスがあって快適です。
※目を離したすきにカラスに朝ごはんを奪われている家族を見ました。キャンプで食べ物から全員が目を離すのは絶対にNGですね。
また、定山渓自然の村周辺はヒグマの生息地になっているようで、注意喚起されています。
電子鉄線などで防御されているので場内にはさすがに入ってこないと思いますが、春~秋の時期の朝方に、場外を不用意に出歩くのはご注意を。
ちなみに夜中や朝方に小動物は場内をウロウロしているようで、冬場は雪にかわいい足跡がちらほらとついています。
これはキツネかな?
しかし秋~冬のキャンプは、服装を一工夫する必要あり
夏キャンプの服装は一般的なスタイルでOKですが、秋~冬はちょっと工夫が必要。定山渓は札幌と比べて2~3度ほどは平均気温が低い傾向にあります。また、山なので天気がとても変わりやすいです。秋でも十分に備えて行きましょう。
まずは10月~11月の初旬。雪が降らない時期でも防寒具は必要です。夜の気温は1桁になりますので、ダウンやそれに準ずるアウターが必要。でもスキーウェアまでは要りません。
11月の中旬~3月頃。雪が降る時期になると、基本的にスキー場で過ごすようなものです。スキーウェア+スノーブーツが基本装備。防水と防寒のできる服装や装備じゃないと、かなり後悔することになるかも。帽子や耳当てがあると尚良しです。
定山渓自然の村キャンプ場の宿泊施設
次に、定山渓自然の村の宿泊サイトをご紹介。実際に利用しているのはいつもコテージですので、コテージの設備や使い勝手を重点的に解説していきます。
テントサイトも広々してて、良いキャンプ場です。
コテージ(野鳥の家サイト)全10棟
左右それぞれ5名部屋になっていて、中央のダイニングテーブルは共用スペースです。基本的には左右の芝生スペースで焚き火をしたりバーベキューをしたりして過ごすようなイメージ。
お向かえの部屋に別のキャンパーが入っていると、共用スペースを堂々と使うにはちょっと気まずいです。その場合、共用スペースのテーブルはお互い様子を伺いながらちょっとした荷物置きに使うくらいになると思います。
コテージの室内は必要十分な広さです。
1階に2段ベッドがあり、ロフトにも3~4人が十分に寝られるスペースが。
設備として、トイレ、シンク、小さい冷蔵庫、ファンヒーターがあります。ファンヒーターの暖房性能はバツグンでしたので、真冬でも安心です。実際に雪の降る1月に宿泊しましたが、寝るときは暑いくらいでした。
注意事項として、室内での火気使用は厳禁。火災や結露の原因になるという事で禁止です。
あと悲報がひとつ。寝床用にマットが人数分ついているのですが、ペラッペラで衝撃吸収性は0です。寝袋だけだとめちゃくちゃ体痛くなると思いますので、マットも持って行った方が無難。車に積めるなら、もはや布団を持っていった方が寝心地は良好。
ちなみにトイレには独立した暖房がついていて、便座もヒヤっとならずに快適に使えます。が、トイレの音が室内に普通に聞こえる事はちょっと気になりました。徒歩2~3分の場所に野外の共用トイレもありますので、いざとなればそちらを。野外の共用トイレも暖房がしっかり効いていて、冬でも安心です。
テントハウス(星の家サイト)全10棟
ゲルのような形のオシャレなテントハウスもあります。設備は暖房のみ。テントハウスを利用する皆さんは、テントハウス横にタープを張ったりして思い思いの時間を過ごしていました。タープをお持ちでない方も場内でレンタルもできますので、予約時に問い合わせてみて下さい。
サイト(特別) 全2棟
テントを張れるサイトなのですが、上の写真のような小屋がついています。何も設備のない小屋ですが、予想外の雨がふった際などに逃げ込めます。テントだけでは不安な場合や、荷物置き場としても利用できますね。
テントサイト 22サイト
通常のテントサイトは全22サイト。
すべて区画が区切られていますので、お隣のキャンパーとの境界線を気にする必要もなく、広々と使えます。
広い敷地の中でサイト数は控えめで、ユーザーの快適性を考えた良いキャンプ場です!
定山渓自然の村キャンプ場その他施設
宿泊施設以外にも、いろいろな建物や設備がたっている定山渓自然の村。そんな設備をご紹介します。ピザ窯があるキャンプ場、けっこう珍しいのでは?
センターハウス
センターハウスでは、販売品やレンタル品も充実しています。忘れ物をした場合も大抵レンタルや購入で何とかなりますので、困ったら聞いてみて下さい。ちなみに、薪は下の画像のような感じで好きなものを選べます。
薪えらぶだけでワクワクしますね。定山渓自然の村で購入できる物品で、忘れそう&気になりそうな物をまとめます。(※2020年4月時点の価格です)
↓クリックで開きます
[ac-box01 title=”販売物を見る”]
物品名 | 料金 |
焚き火用薪 | 800円 |
炭 3kg | 1,100円 |
文化たきつけ | 150円 |
カセットコンロ用ボンベ(CB缶) | 170円 |
使い捨てライター | 100円 |
軍手(大人用・子供用 各) | 150円 |
焼き網(30㎝×40㎝ バーベキューコンロ用) | 250円 |
割り箸(20膳入り) | 120円 |
ロックアイス | 180円 |
乾電池アルカリ単三(2本) | 250円 |
旅行用歯ブラシセット | 50円 |
ボックスティッシュ | 120円 |
[/ac-box01]
レンタル品もテントやタープ、バーベキューコンロなど充実していますので、必要に応じて公式ページからご確認下さい。
キッズ用アスレチック
場内にはアスレチックコーナーがあり、キッズがめちゃくちゃはしゃぐ事ができます。
残念ながら大人用のサイズではないのと、真冬の積雪時期は使用できませんのでご注意ください。冬はかまくらでも作りましょう。
野外炊事場
水道や普通の調理もできる野外炊事場ですが、ここの一番のウリは石窯。予約をすれば使用できて、ピザを焼けたりします。利用料は500円。キャンプ来てピザ焼くとか最高ですね。宿泊の予約時にお問合せ下さい。
場内トイレ
定山渓自然の村の場内トイレは、しっかりと暖房設備がついています。冬場でも便座がヒヤっとしていない最高のトイレです。ウォシュレットは無しですが、この際そこは目をつぶりましょう。ユーザビリティ最高のキャンプ場です。
屋内炊事場のある建物
上の写真の学校のようなレトロな建物の中には炊事場や工作室があります。炊事場では冬でもお湯を使えますし、予約すれば工作体験などもできます。
さらになんと、ここには17アイスの自販機が。真冬に暖房の効いたコテージの中でアイスを食べるという最高な体験ができます。
定山渓自然の村キャンプ場の星空&風景
上の施設紹介ではお見せしきれなかった場内風景をご紹介します。早速ですが、晴れた日は素敵な星空を見られます。
上の写真の星空は、場内の中央あたりからの撮影。コテージ方面とゲルサイト方面への分岐点付近から見られる風景です。
上の写真の星空は、駐車場から。道路沿いに街灯があるので少し光が入ってしまいますが、それでも天気が良ければ満点の星空を撮影できます。
朝焼けも素敵です。
やはりキャンプといえば焚き火。
雪と焚き火の素晴らしい景色を楽しめます。
実は焚き火の風景には六花亭のマルセイバターサンドがよく合います。
北海道の冬のキャンプではこんな事もできます。
あとこんな事もできます。
最高かよ。
定山渓自然の村キャンプ場周辺スポット
定山渓自然の村の周辺スポットをご紹介します。ついでに観光したり、温泉入ったりできます。これだから定山渓は何度言っても楽しい。
周辺5か所の温泉
定山渓自然の村のセンターハウスで、周辺の定山渓温泉の割引券がもらえます。お酒を飲まないなら夜に行ってもいいですし、次の日の帰りに寄るのも良いですね。
5種類の温泉の割引券がありますので、ご紹介しておきます。(※価格は予告なく変更になる可能性もあります。)
施設名 | 通常料金 | 割引料金 |
豊平峡温泉
|
大人1000円 | 900円 |
子ども500円 | – | |
定山渓ホテル
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大人880円 | 500円 |
子ども500円 | 250円 | |
定山渓ビューホテル
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大人1600円 | 1300円 |
子ども1000円 | 700円 | |
ホテル鹿の湯
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大人820円 | 510円 |
子ども410円 | 210円 | |
章月グランドホテル
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大人1500円 | 750円 |
子ども750円 | – |
豊平峡温泉
上の温泉の項目にも出てきた豊平峡温泉ですが、温泉だけでなくグルメも楽しめます。ここは定山渓自然の村に行くまでのルートで必ず横を通りますので、アクセスも抜群。
温泉だけでなくインドカレーが有名。厨房で外国の方々が作っています。めちゃくちゃ美味くて、札幌市民の間で話題沸騰。
週末になるとものすごい行列になるほど人気のグルメスポットです。
カレーもナンもいろいろ種類があって何回いっても飽きません。もしカレーが好きでなければ蕎麦のラインナップも。
ランチに寄ってからキャンプ場に行く事もできますし、撤収してから温泉に入って帰るなんてスケジュールもOK。定山渓自然の村とのアクセスは最高です。
施設名 | 豊平峡温泉 |
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利用時間 | 温泉:10:00~22:30 (最終受付 21:45) インド料理:11:00~21:00 和食11:00~14:00、17:00~20:00 |
駐車場 | あり |
温泉利用料 | 大人1000円 こども500円 |
そば処 鳥花雪
定山渓はそば屋さんが沢山あります。中でもおすすめは鳥花雪。1日限定50食ですのでお早めに。名物は下の写真の野菜天そば850円。
ビッグなかき揚げにも驚きますが、ほのかに甘い出汁と麺がめちゃくちゃ美味しいです。温泉卵もついてお得。
ぜひご賞味ください。
施設名 | そば処 鳥花雪 |
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住所 | 〒061-2302 北海道札幌市南区定山渓温泉東2丁目94−1 |
定休日 | 第1・第3・第5月曜日(祝日の場合は翌火曜日) |
駐車場 | あり 7台~10台程度(冬は雪で少し狭くなります) |
お問合せ | 011-598-5755 |
定山渓自然の村キャンプ場Q&A
定山渓自然の村に関する、気になる質問をまとめました。
Q.札幌近郊で冬でも利用できるキャンプ場は他にありますか?
A.札幌近郊であれば定山渓自然の村キャンプ場のみです。
かまくらも作れるし、コテージは暖房バリバリ効いてるし、最高です。
Q.キャンプは初めてなので、まずは宿泊無しで利用できますか?
A.できます。テントなどは立てずに、焚き火だけ楽しんで帰る方もいます。特に違和感ないのでお気軽に利用してみて下さい。
Q.初めてのデイキャンプで、あったら便利なアイテムを教えて下さい。
A.お湯を沸かすアイテムがあると、いろいろと捗ります。バーナーとコッヘルくらいは持って行きましょう。
https://kojin.blog/campitem/
Q:キャンプ場内から本当に星が見えますか?
A:天気がよければ満点の星空を見られました。写真も載せていますので見てみて下さい。
定山渓自然の村は最高のキャンプ場です。
定山渓自然の村は最高のキャンプ場でした。スタッフの皆さんも良い方で、とても居心地が良いです。リピート間違いなし。キャンプがお好きなら、ぜひ訪れてみて下さい。
では、素敵な北海道ライフを。
https://kojin.blog/campitem/