どうも、たくろーです。
今回はWebで文章を書く基礎知識を徹底ガイドしていきます。
何をするにも文章は大切です。ブログやプレスリリース、SNS運用、もちろん動画制作においても、文章はついてまわります。Webライティングの基礎は、誰かに対して書く文章のすべてに通じるスキルです。
そんな最高のスキルである「webライティング」を、じっくり学んでいきましょう。
webライティングとは?3つの原則を知っておこう
webライティングとは、その名の通り「web」に適した文章の書き方のこと。web上の「集客」や「売上獲得」のために使われます。
書籍や雑誌とwebでは読者の「読み方」も「読む目的」も違うので、webに最適化した書き方が求められるということですね。
- 書籍や雑誌などの文章
気になった本を買い、じっくりと読む。文章が本題から寄り道しても、隅々まで細かく読んでもらえる - webの文章
知りたいことができたときに検索して、問題解決のために読む。読みにくければ、すぐに別の記事を読みにいってしまう
つまりwebライティングにおいては「読者にスムーズに見つけてもらい、スマートに悩みを解消できる」ことが求められます。
まずはそんなwebライティングにおける3つの原則を見ていきましょう。
1. 読者の悩みを解決できること
webライティングの目的は、集客や売上獲得です。
そのためには、
- 「悩み」を抱えた読者を連れてくる
- 悩みの解決法として「サービス」や「商品」を提案する
こんなフローを踏む必要があります。
例えば転職サイトであれば、仕事に悩む人に向けて「仕事術」に関するweb記事をたくさん用意しています。
それを読みに訪れた人に対して、解決法の一つとして転職サービスを提案しているというわけですね。
そんな風に、自社(あるいはブログ)の想定読者の悩みから逆算して、それを解決できる記事を書くのがwebライティングの原則です。
2. 困った読者が見つけやすいこと
せっかく記事を書いても、読者から見つけてもらわなければ意味がありません。
現在のweb集客の主流は「検索」です。
何か困ったときに、きっとGoogleやYahoo!で検索しますよね?
例えば転職に悩んだ人が「転職」と検索すると、転職サイトや転職エージェント、あるいは転職方法などの記事がずらっと出てきます。
そこに表示されるように工夫して、読者に見つけてもらいやすい記事を書くのもwebライティングの原則です。
3. モバイルでも読みやすいこと
web上に書かれた記事は、ほとんどの人が「スマホ」で読む時代です。
そこでwebライティングでは、モバイル端末でも読みやすいような装飾で書くのが基本の考え方ですね。
例えば本屋さんで売られている書籍なら、全員同じ文字サイズで、同じフォントで読むことになります。
しかしwebの文章はPC、タブレット、スマホと様々なデバイスからアクセスしますので、文字や画面の大きさも多種多様ですよね。
まずは「モバイル」を中心に、どのデバイスからアクセスした人にとっても読みやすい文章や画像の見せ方を心がけることが、webライティングの原則になります。
webライティングに必要な5つのスキルとは?
そんなwebライティングを上手にこなすには、必要なスキルが5つあります。
とはいえ一気に全てマスターするのは難しいのですが、まずは概要を理解しつつ、少しずつ学習を進めていきましょう。
1. HTML/CSSのコーディングの知識
webライティングを行う場合「WordPress」というシステムや、その他ブログサービスで書くことがほとんど。
そこで読者にとって読みやすい文章を書くには、HTMLやCSSといった、ちょっとした「プログラミング」の操作が必要になります。
例えば太枠でこんな風に囲んで、アクセントをつけて読みやすくしたり。
一部の文字を「太字」にして読みやすくしたり。
最初は「うわっ」と思いますが、実際やってみるとそんなに難しいことではありません。
書いていくうちに、自然と身についていきますよ。
2. 基本的な文法の知識
読者の悩みをスムーズに解決するには、やはり読みやすい文章であるべきです。
ということは、基本的な文法の知識も必要ですね。
- 主語と述語を対応させる
- 句読点は適切に使う
- 並列の「たり〜たり」は重ねる
- 体言止めは適切なタイミングで使う
- 公の場では「ら抜き言葉」を避ける
- 文末表現は重ならないようにする
下記の記事でも詳しく解説していますので、自信のない方はチェックしてみて下さい。
3. 文章構成を作る力(セールスライティング)
読者の悩みをスムーズに解決するには、文章構成にも気を配る必要があります。
これには「セールスライティング」と呼ばれる文章構成法が役立ちますので、webライティングと同時に勉強すると良いでしょう。
概要だけお伝えすると、下記のような構成で書くのが基本です。
1. What(それは読者にとって何?)
2. Why(読者にとって、なぜそれが良い?)
3. So what(読者は、どんな体験ができる?)
4. How(読者はどうすれば上手にやれる?)
5. Right now(読者が今すぐやる理由は?)
下記の記事でセールスライティングの基本を詳しく解説していますので、合わせてチェックしてみて下さい。
4. SEO対策の知識(SEOライティング)
webで文章を書いて上手く「集客」するには「SEO対策」の知識が必要になります。
「Googleなどで読者が検索したときに、検索結果の上の方に表示してもらい、読者から見つけてもらいやすくする対策」のことですね。
SEO対策と言えば幅広いのですが、webライティングにおいて必要なのは「SEOライティング」の知識です。
読者の悩みを解決するには、そもそも読者に記事を読んでもらわなければ始まりません。
SEOライティングの基礎学習は、下記の記事をチェックしてみて下さい。
5. web集客における分析能力
これは補足のようなものですが、webライティングの目的は「集客」や「売上獲得」ですので、分析能力があるとベストです。
webに公開した文章は、一度書けば終わりではありません。
いきなり理解するにはちょっと難しい話ですが、最終的には分析能力も必要になると思っておいて下さい。
webライティングの書き方。2つの型を覚えよう
ここまでwebライティングに必要なスキルをお伝えしてきましたが、実際にwebで文章を書くときに必要な「型」も覚えておきましょう。
webライティングの型は、主に2種類。
- PREP法
結論ファーストで理由や具体例を交えて伝える。説得力が出て読みやすいため、現在のwebメディアの主流の型。 - SDS法
ひとつの情報を繰り返し伝える。事実をそのまま正確に伝えたいニュースメディアに多い型。
基本的にはPREP法だけマスターしておけばOKですが、両方の違いを見ていきましょう。
PREP法の書き方│全てのメディアの基本
PREP法では、結論→理由→具体例→結論の順番で伝えます。情報の理屈や具体的なイメージを伝えることで、より情報に説得力をもたせることができるでしょう。
あんパンは、日本でも昔から親しまれている美味しいパンだ。
なぜなら、パンでありながらも和菓子に近い製法を取り入れられ、パンに馴染みのなかった明治時代の日本人にも親しみやすいように工夫して作られていたからである。(wikipedia調べ)
たとえば札幌の月寒では「月寒あんぱん」、青森県では「川口あんぱん」と、従来のあんパンを真似た新作が続々と出てくるほど人気があった。(wikipedia調べ)
つまりあんパンは、昔から全国各地の日本人に親しまれている美味しいパンだと言える。
上の文章はPREP法で書いたものです。SDS法よりも冗長にはなりますが、「あんパンが日本で昔から人気だった」という情報がよく伝わったのではないでしょうか。
理由と具体例によって納得感を出す効果がある手法。
このPREP法は、ブログやオウンドメディアでwebライティングをする人に求められる、基本のライティングの型だと言えます。
SDS法の書き方│ニュースメディア向け
SDS法では、結論→詳細→結論の順番で伝えます。とにかく一つの情報を繰り返し発信することで、スピーディに正しく情報を伝えられる手法ですね。
今からあんパンの歴史の話をします。
あんパンは1874年(明治7年)に、木村屋(現・木村屋總本店)創業者であり茨城県出身の元士族・木村安兵衛とその次男の木村英三郎によって考案されたものです。(wikipedia調べ)
今回は、あんパンの歴史について解説しました。
上記の文章は「SDS法」で書いたものです。ニュースキャスターの方はだいたいこんな風に原稿を読みますよね。
さっと事実を伝える、スピーディさを重視する場面で重宝される型です。
実際に書こう。webライティングの手順は5段階
そんなwebライティングですが、ただやみくもに書けば良いというわけではありません。
もちろん個人ブログなら好きに書けば良いのですが、少なくともオウンドメディアでは好き勝手書くわけにもいかないんですよね。
もちろんそのメディアやチームによって細部は変わりますが、本質は変わりません。
ここでは企業メディアでも取り入れられている、基本的なwebライティングの手順を解説します。
- 対策キーワードを決める
- 想定読者(ターゲット)を決める
- その記事のゴールを決める
- 目次(記事構成)を作る
- ライティング
1. 対策キーワードを決める
webライティングの第一段階として、まずは「どんな検索キーワードで検索してきた人の悩みを解決するのか?」という大元を決めます。
自分たちの書きたいことではなく、想定読者の知りたいことを書くということですね。
その検索キーワードで検索してきた人の悩みを解消する記事を書くことになります。
そのブログやメディアの想定読者を考え、検索キーワードを設定するところから始めましょう。
2. 想定読者(ターゲット)を決める
次に、「その検索キーワードで検索するのがどんな人物なのか?」ということを明確に設定します。
(この想定読者のことを、「ターゲット」や「ペルソナ」と呼びます。)
人は「自分のために書かれた文章」じゃないと、心に響きません。
例えば「フリーランス クレジットカード」の対策キーワードだと仮定して、下記のような人物像を考えてみました。
大学を卒業してこれまで正社員として働いたことがなかったが、ウェブのスクールを修了してフリーランスエンジニアとして働きはじめた25歳男性。
これまでクレジットカードは使っていなかったが、会計ソフトの支払いなどで必要なシーンが多くなってきたのでカードを作りたい。
無職のときは諦めていたが、フリーランスでも働いているなら作れるものがあるのでは?と検索した。
このように設定したターゲットに向けて記事を書くと、一本筋が通った記事になり、結果的に多くの読者に響く記事になるのです。
3. その記事のゴールを決める
記事のゴールとは「その記事をよんだあと、ターゲットにどんな行動をしてもらいたいか?」ということです。
例えば対策キーワードが「フリーランス クレジットカード」の場合なら「自分が作れるクレジットカードがわかって、その中でもっとも自分に合ったカードに申し込む」のがゴールになると良いかもしれません。
そのゴールに向かって記事を書いていくのが、webライティングの基本ですね。
4. 目次(記事構成)を作る
次に、実際に書いていくための目次(記事構成)を作ります。
「webライティングに必要なスキル」の項目でもお伝えしましたが、いわゆる「セールスライティング」の型を使うのが良いですね。
1. What(それは読者にとって何?)
2. Why(読者にとって、なぜそれが良い?)
3. So what(読者は、どんな体験ができる?)
4. How(読者はどうすれば上手にやれる?)
5. Right now(読者が今すぐやる理由は?)
この順番で書けば、だいたい上手くいきます。例えば「フリーランス クレジットカード」なら、
- フリーランスでも作れるクレジットカードはどんなもの?
- クレジットカードはどんな基準で選べば良い?
- その基準で選べば、どんないいことがある?
- 実際にどのクレジットカードの中から選べばいい?
- いますぐ作るべき理由は?
こんな順序で書くと良いでしょう。これは商品やサービスを紹介するキーワードでも、悩みを解決するキーワードでも、なんでも応用できますよ。
5. 実際にライティングする
最後に、目次にあわせて実際にライティングすれば出来上がり。
すでにキーワードもゴールもターゲットも明確で、目次がすでにできている状態です。
なにも用意しない状況で書くライティングと比べると、格段に書きやすくなるはずですね。
基本的には、このように段階を踏んで準備・調査をしつつ執筆するのがwebライティングの手順です。
初心者がwebライティングの練習を始める方法
webライティングの練習を始めるには「ブログ」や「webライター」としてとにかく書くのがおすすめです。
ここでは3種類の方法に分けて、webライティングの練習法をご紹介しておきますね。
ブログでwebライティングを練習する
ブログは元手もかからず、かつお小遣い稼ぎにも繋がる良い方法です。
まずは自分でブログを運営して、記事を書いてみることで、webライティングの目的である「集客・売上獲得」を経験してみましょう。
下記の記事を参考にしていただき、ぜひブログを始めてwebライティングの学習を始めてみて下さい。
webライター副業でwebライティングを練習する
webライティングを練習するには、とにかく実践あるのみです。
そういった意味では、ブログ以外に「webライター」の仕事を副業として経験してしまうのも良い手段ですね。
初心者の頃はとにかく安い仕事しか取れませんので、収益にはあまり期待できませんが、練習にはぴったりです。
本業webライターへ転職して本格的に学ぶ
本格的にwebライティングを極めたい場合は、webライターに転職してしまうのがもっともおすすめな方法です。
未経験ならまずは「ブログ」で簡単な経験は作る必要がありますが、webライティングの練習法として最高なのが本業webライターになることですね。
今はステップアップしてメディアの編集長として働いていますが、やっぱり一人で書いているよりも経験値の入り方が段違いです。
ぜひ下記の記事も参考にしていただき、webライティングをもっと極めていきましょう。
webライティングを極めて、もっと文章を楽しもう
webライティングはweb上の悩める読者を集め、売上獲得するためのコンテンツ作りのセオリーです。
ブログでも企業メディアでもアプローチは同じ。
「誰の、どの悩みを、どう伝え、どう解決するのか」を決めたうえで、ウェブに最適化した書き方で執筆することが大切です。
web集客が格段に上手くいくようになる「webライティング」を、ぜひ取り入れてみて下さい。
また、ライティングを学ぶには本を読むのもおすすめです。僕がこれまでに読んで役立った本だけを下記の記事でまとめていますので、合わせてチェックしてみて下さいね。