どうも、たくろーです。
今回は札幌の藻岩山(もいわ山)で登山をしてみた話です。
ドラクエウォークのおかげでウォーキングにハマり、なんとなくスイッチが入ってボディメイクを始め、ゴールデンウィークに長野で「車山」をハイキングしたのをきっかけに登山に興味を持ちました。
ちなみに最近は妻とYouTubeの「かほの登山日記」にハマって、毎日見ています。かほちゃんアコンカグア登頂ほんとすごい。
北海道は本州と比べてあまり登山に適さない土地柄のような雰囲気はありますが、とはいえちょっと歩き始めてみようかなということで、藻岩山へ登ってみたわけです。これまで藻岩山にはロープウェーでしか登ったことがなかったので、なかなか新鮮な体験でした。
今回は藻岩山の登山ルートの中でも、とくに初心者向けと言われている「慈恵会コース」の様子をお届けしてゆきます。
藻岩山の登山ってどんな感じ?
藻岩山は、札幌にある標高531mの山です。円山とか三角山とかと並ぶような位置関係でそびえたっており、札幌の里山として親しまれています。
(なお藻岩山のゆるキャラ「モーリス」がかなり押し出されていて、我が家にはぬいぐるみとTシャツがあります。)
山の自然環境は「藻岩原始林」として保護されていて、住宅街から登山口へとちょっと足を踏み入れたところから、まるで別世界のような自然が広がっていました。街のすぐ横に山があるのが、なんとなく不思議な感じです。
そんな藻岩山ですが、登山ルートとして主に下記の5種類が存在します。
- 慈恵会コース(約2.9km)
- 旭山記念公園コース(約4.0km)
- もいわ山スキー場コース(約2.5km)
- 小林峠コース(約4.5km)
- 北の沢コース(約2.4km)
この中で、もっとも初心者向けとされているのが、今回登った慈恵会コース。
ただ初心者向けとは言われてますが、山頂に近づくにつれてけっこうゴロゴロした岩道があったり、崖のようになってる道があったり、まあまあ大変でした。
というのも、「もいわ山スキー場コース」以外の登山道は最終的に「馬の背」という地点で合流して、そこから山頂までのルートは共通になるのです。その最後の方の共通ルートがけっこうしんどい。
登るときは、それなりの服装や水分、行動食の準備をすることをおすすめします。
藻岩山で登山してみた。慈恵会コースから山頂までの様子をお届け
それでは、藻岩山登山(慈恵会コース)の様子をお届けします。
ちなみに今回は5/31近くになるとおこなわれる「もいわ山の日」のイベントがあったのも関係したのか、登山道はけっこう賑わっていました。全部で30組くらいとすれ違った気がします。シーズンになると結構混むみたいなので、これが多いのか少ないのかわかりませんが。
(ちなみに標高531mなので、それにちなんで5/31が「もいわ山の日」になってます)
クマの出没状況とかは心配だったのですが、ある程度人の行き交いがあるので安心感がありました。ちなみにクマよけの鈴は半数くらいの人がつけてた感じです。つけたほうがいい。
というわけで、登山口から山頂までの様子を見ていきましょう。
藻岩山慈恵会コース登山口の様子
慈恵会コースの登山口は、地下鉄東西線の円山公園駅から南に歩いて30分くらいの場所にあります。
慈恵会病院とか老人ホームとかがあるところのすぐ奥。バス停「慈啓会前」で降りたらすぐそこですが、どうせ登山するんだからと思って駅から歩いて行きました。ウォーミングアップにもなるしね。
なお登山口付近には路駐してる車がめっちゃ多くて、まあまあ民度低いなと思いました。
普通に近所迷惑なので、バスか歩きで行くことをおすすめします。
またこのあたりは閑静な住宅街になっていて、めちゃくちゃオシャレな一軒家が多く、なんとなく資本主義および格差社会を感じます。ちなみに近くにある喫茶店「つばらつばら」は、とても雰囲気が良いしスイーツも美味しくておすすめなお店です。
話がそれましたが、慈恵会コースの入り口には、こんな案内板が立っています。
入り口前にはトイレがありますので、いざという時はここで済ませましょう。ただ紙の設置はなく、一般人からすれば難易度高めのトイレです。(普段から山登ってる人からすれば、トイレがあるだけありがたいと思いますけど)
山頂までの距離感がわかる標識もありました。
藻岩山山頂までは2.9km。途中の「馬の背」と呼ばれる他の登山ルートとの合流地点までは1.8km。
頑張って登って行きます。
登山口〜日本初のスキーリフト跡地まで
登山口から少し入ると、そこはもう完全なる森。
原始林が保護されている地域というだけあり、もう大自然です。さっきまで「めっちゃ路駐してるやん」とか思っていましたが、文明のことなんて忘れてしまうような風景でした。
札幌の街中では聞くことのないひぐらしの鳴き声が響きわたり、鳥は合唱していてちょっと騒がしいくらい。そんな自然を感じながら、まずは歩きやすいトレッキングルートのような道を歩いていきます。
ちなみに藻岩山の登山ルートには、定期的にお地蔵さんが設置されており、一番から連番で番号が振られています。
この数字が「今このくらいまで来たんだな」という目安になります。なお山頂にもっとも近いのは、三十二番のお地蔵さん。キツくなってきたのは二十番くらいからだった気がします。
頑張って登っていきます。
最初はほどほどの傾斜がついた歩きやすい道を登っていきます。
木の根が階段のようになっている神秘的な場所もありました。
もうわけわからないくらい絡まってる木とかも。
こんな風景を見ながら進んでいくと、ゆっくり歩いて20〜30分くらいでしょうか。第一休憩ポイントとも言える「日本初のスキーリフト跡地」に着きます。
日本初のスキーリフトが、藻岩山に設置されたみたいです。知らなかった。
ちょっとした広場になっていて、軽く休憩できるポイントになっています。
スキーリフト跡地〜馬の背まで
スキーリフト跡地にはベンチがあるわけでもないので、ちょっと水分補給して歩き始めました。
このあたりから少しずつ道が細く、急になってきます。
苦手な人にとってはとても苦手な階段も出現。
とはいえ、まだまだ歩きやすい道が続きます。ちょっと細くなっていてすれ違うのが大変な箇所はありますが、まだそんなに困ることはないと思います。
そんな感じでスキーリフト跡地から20分くらい?歩けば、馬の背にたどり着きます。ここが第2休憩ポイント。
馬の背は、小林峠ルートや北の沢ルートとの合流地点になっています。「もいわ山スキー場コース」以外の登山口から入った人は全員がここにたどり着き、ここから山頂を目指していくことになります。
ちなみにここには3つほどベンチが設置されています。
行動食をつまんでいる方とかもいましたので、我々も5分くらい休憩して、山頂を目指し始めます。
馬の背〜山頂まで
初心者向けだった「慈恵会コース」は終わり。ここからは共通ルートになり、ちょっとずつ道が険しくなってきて、最後の方はもう岩がゴロゴロしているけっこう大変な道を歩くことになります。
ちなみに馬の背を出てしばらくは、下記のようななだらかな道だったので「余裕やん」と思っていました。
油断していると、岩が出現し始めます。
「ふーん、岩ね」と思いながらまだ余裕をかまして歩いていたら、どんどんどんどん岩がゴロゴロし始めます。
これが結構しんどい。
登山初心者の我々はたまに立ち止まりながら、後ろからくる登山に慣れた人たちに道を譲りながら歩きました。
写真で見ると爽やかでいいのですが、もう汗べっちゃべちゃになってます。
たしかお地蔵さんが二十八番を超えたあたりからは、まあまあ細い崖道を永遠と登っていく地獄のような道でした。余裕がなくなってきて撮影しておりません。
そんなところを歩いて、最後はお地蔵さんの番号を心の支えにして、三十二番のお地蔵さんを見送ったあたりでゴールです。
山頂駅はけっこう賑わっていました。
登山道を出てちょっと歩いたところに、山頂の標識もあります。
晴れていたので、札幌の街を一望できました。
藻岩山の山頂にて
ちなみに藻岩山の山頂には、ちゃんとしたコース料理を出してくれるレストラン「ジュエルズ」や、その横で営業しているテイクアウトのカフェがあります。
今回はソフトクリームを食べました。
登山後のソフトクリームはとにかくうまい。
今回は外で何か作ろうと思って材料を持ってきていたので、建物を出て少し下ったあたりの広場でちょっとバーナーを焚きました。
ローソンの冷凍野菜めっちゃ便利です。暑い中でも悪くなりにくいし、まだ冷たかった。
野菜を少し炒めたら、麺を投入。
粉末ソースを入れてなんやかんや炒めたら焼きそばの完成。
登山後に外で食べるのは、とにかく素晴らしい。
ちなみにこんな感じの場所です。
バーナーで肉を焼いてる人もいたり、お弁当持ってきてる家族もいたり、みんな思い思いの過ごし方をしていました。
おまけの帰り道
本当は帰りも慈恵会コースで戻ろうかと思っていたのですが、疲れすぎたので「自然学習歩道」をとおって中腹駅に行き、そこからはロープウェイでふもとまで下山しました。
「自然学習歩道」は「山頂駅〜中腹駅」をつなぐトレッキングコースで、舗装された道を15分くらい歩くようなルートになっています。
登山するほどの自信がない方は、ここを歩くだけでも気持ち良いと思いますよ。
なかなか大変でしたが、良い登山体験になりました。
藻岩山の慈恵会コースを登って感じたこと
藻岩山の慈恵会コースは、登山初心者向けと言われています。だからと言って普段着で散歩感覚で登れるのかというと、それはNOです。
当然のようにみなさん登山ウェアを着て、トレッキングポールを持って歩いています。Tシャツに短パンで散歩するみたいに登ってる強者もいましたけど、逆に慣れてる人だと思います。
とくに馬の背から先は、初心者にはめっちゃキツかった。
なにか技術がいるというわけではありませんが、初心者向けだからめっちゃ楽だというわけではなく、登山は登山です。
体力を考えて準備をして、楽しく登山していきましょう。
今度はまた別のルートから登ってみたいと思います!