この記事を読めば、ブログやメール、LINEで文章を書くときの「文末表現」に悩むことがなくなります。
文章を書くときには「文末表現」がとっても大切です。
ずっと同じ表現が続くと、単調で「子供っぽいなー」と思われてしまう文章になってしまいがちなんですよね。
でもこれって国語の授業では習ってない(と思う)んですけど、どうですか?
あまり「人に読んでもらう視点」で文章を書いたことのない人には、馴染みのないテクニックなんです。
ってわけで、単調な文末表現を直したい人が今すぐ使える「文末表現の一覧表」と、リズム良い文章を書くための具体的なノウハウを用意しました。
- 文末表現をまったく意識したことがなかった人
- 文章のリズムをよくしたい人
- 文末表現のバリエーションを知りたい人
「自分が書く文章、なんだかいつも一緒だなー」と感じてる方には、特に役立つ記事です。ぜひご参考ください。
【保存版】文末表現一覧表。リズム良い文章を書くために。
最初に、ブログやwebメディアで使える「文体別の文末表現」を一覧でまとめました。web記事を執筆する際の文末表現に困ったときには、ぜひ見返してみてください。
「です・ます調」と「だ・である調」にわけて用意しています。
「です・ます調」の文末表現一覧
文末表現 | 意味 | 使用例 |
です | 断定 | これは花です |
でしょう | 推測 | これは花でしょう |
でしょうか | 疑問 | これは花でしょうか? |
そうです | 伝聞 | これは花だそうです |
ます | 断定 | ブログを書きます |
言えます | 断定 | これは花だと言えます |
考えられます | 意見 | これは花だと考えられます |
考えられています | 伝聞 | これは花だと考えられています |
推測されます | 意見 | これは花だと推測されます |
されています | 伝聞 | これは花だとされています |
ません | 否定 | ブログを書きません |
かもしれません | 推測 | 花かもしれません |
ました | 過去形 | ブログを書きました |
でした | 過去形 | 元々は生花でした |
ましょう | 提案 | ブログを書きましょう |
下さい | 提案 | ブログを書いて下さい |
ですか? | 疑問 | これは花ですか? |
ですね | 断定(口語) | これは花ですね |
ですよね | 確認(口語) | これは花ですよね? |
ますよね | 確認(口語) | ブログを書きますよね? |
「だ・である調」の文末表現一覧
文末表現 | 意味 | 使用例 |
だ | 断定 | これは花だ |
だろう | 推測 | これは花だろう |
だろうか | 疑問 | これは花だろうか? |
だそうだ | 伝聞 | これは花だそうだ |
言える | 断定 | これは花だと言える |
考えられる | 意見 | これは花だと考えられる |
考えられている | 伝聞 | これは花だと考えられている |
推測される | 意見 | これは花だと推測される |
されている | 伝聞 | これは花だとされている |
ない | 否定 | ブログを書かない |
かもしれない | 推測 | 花かもしれない |
た | 過去形 | ブログを書いた |
だった | 過去形 | 元々は生花だった |
してほしい | 提案 | ブログを書いてほしい |
してくれ | 提案 | ブログを書いてくれ |
か? | 疑問 | これは花か? |
文末表現はリズムの要。繰り返すと単調な文章になる。
「文末表現」ってのは、要するに文章の「語尾」のことです。さきほど一覧表にもまとめましたが「です・ます・だ・である」みたいな言葉ですね。
この「文末表現」に同じ言葉が続くと、どうしても単調なリズムの文章になってしまいます。そうなれば、記事の内容がどれだけ良くても「読みにくい文章」だと思われてしまうと。
なので文末表現のバリエーションを増やして、自在に文章のリズムを操れるようになりましょうってのがこの記事のテーマですね。
ちなみに僕は普段企業メディアで編集してるんですが、文末表現が単調になってる記事はめっちゃ直します。
同じ文末表現を繰り返した単調な文章とは?
「文末表現が繰り返された単調な文章」の具体例を用意してみました。
僕は毎日、会社でwebコンテンツの編集をしています。家でも飽きずに毎日ブログを書いています。あと、筋トレと写真撮影が趣味です。関西から札幌に移住してきて、楽しく過ごしています。
なんか、ロボットが書いたみたいな文章だと思いません?
上記のように「です・ます」が続いている文章は、読んだときにどうしても単調に感じてしまいます。
でも文末表現を少し調整するだけで、随分リズムよく読めるように変わるってわけですね。
僕は毎日、会社でwebコンテンツの編集をしています。家でもブログを書いているんですが、全然飽きません。ほかの趣味は筋トレと写真撮影。関西から札幌に移住してきて、楽しく過ごしています。
そんなに大きくは変えてませんが、読むときのリズムが良くなったと思いませんか?
文末表現さえ上手く書けば、リズムよく読める
どんな記事でも、文末表現さえ散らして文章に抑揚(よくよう)をつけることで読みやすい文章になります。
でも人間の脳みそには限界が。どれだけ慣れてても「です・です・です」って書いちゃうことはありますし、その場では気づけないことも多いんですよね。
なので、書いたあとは記事全体の文章を2回は読み直しましょう。
あとから文末表現をチェックする習慣をつけることで、だんだんとリズムよく書けるようになってくるはずです。
これは個人ブログでも企業メディアでもなんでも一緒。あまり意識したことが無かったなら、ぜひ注意してみて下さい。
【文体別】文末表現の組み合わせの具体例
それでは文末表現をどうやって組み合わせていくのか理解して頂くために、文章の具体例を使ってお伝えしていきます。
あくまで一例ですので、参考にしつつ自分なりの「読みやすい文章のリズム」を作っていって下さいね。
【です・ます調】リズムの良い文章の具体例
webの記事では、とにかく読みやすさが求められています。どれだけ良い内容が書かれていても、読みにくければ完読されません。
興味深いのは、リズム良い文章の方が読み手の脳のストレスを減らせるというデータ。表情豊かな文章を書くことは、読者のためにも、自分のためにもなると言えるでしょう。
おそらく世の中のweb記事の大半が取り入れているであろう文体が「です・ます調」です。なのに意外と難しくて、すぐに単調になってしまいがちという弱点が。
場合により「伝聞」をいれたり「体現止め」を取り入れながら、あえてリズムを作っていく必要があります。
特に企業メディアのほとんどが「です・ます調」を採用してますので、webライターとして働くなら極める必要のある文体です。
【だ・である調】リズムの良い文章の具体例
僕の趣味は筋トレだ。筋トレを始めれば仕事のストレスもなくなるし、体調も良くなる。
家にたった一つのダンベルがあれば、それだけで運動不足とは無縁だ。筋肉がつけば女の子からもモテるようになるだろう。ならば、やらない手はない。
「だ・である調」の文章を使えば、説得力を生みやすい記事になるんですよね。
個人的な意見ですが「です・ます調」の文体よりも文末表現がカンタンで書きやすいのもメリットに感じます。
わりと初心者にもおすすめなのですが、メディアの取り扱うテーマにもよるので注意が必要ですね。
たとえば転職をテーマにしたブログとか、説得力を生みたい記事の場合は取り入れてみて下さい。
口語でリズムの良い文章の具体例
この記事は、悩めるwebライターの方に向けて書いてます。実は僕の同僚に、とっても勉強熱心なライターがいまして。とにかくめっちゃ本読んでるんですよね。
彼に負けじと僕も日々学ぼうと思っていて、今回の記事を書いたのも勉強の一環です。ライティングスキルは、どんどんレベルアップしていきたいですね。
個人ブログなら、上記のような文体が自然で良いのでは?と思います。
「い」を抜いた「”い”ぬき言葉」とか、「れ」を抜いた「”れ”ぬき言葉」をあえて使ってみると、親近感を沸かせるような効果も狙えてオススメですね。
話し言葉なのでスラスラと読みやすいですし、誰が読んでもイヤな感じがしにくいのが特徴です。
どんなジャンルでも使えるのが、口語をつかった文末表現の文章のメリットですね。
その他、文末表現の注意点
次に、実際にライティングしていくうえで注意しておきたいポイントを見ていきましょう。
文末表現の好みは結局のところ人それぞれですし、メディアごとのルールもあります。でも「ルールを守る」とか「文末表現を散らす」のが目的になるのはちょっと違いますね。
web記事の本質は「読者に行動してもらう」ことです。
「文末表現を工夫することで読みやすい文章を書き、読んだ読者に行動してもらう」という視点を忘れず書いていきましょう。
文体はサイト全体で統一する
筆者が沢山いるようなサイトならその限りではありませんが、文体はサイト全体で統一しましょう。
特に個人ブログで自分一人が書いてるなら、ある記事では「です・ます調」で違う記事では「だ・である調」だとめっちゃ違和感あります。
文体・口調はブログを始めるときに決めてしまう必要があるってことですね。自分が書きやすいものが一番ですが、できればテーマにあっている文体を選びましょう。
基本的には「言い切り」が大切
web記事を書くときには、以下の曖昧な言葉を文末に使うのは避けましょう。
- だと思います
- らしいです
- とのことです
- と書かれていました
- みたいです
「この文章術を使った方が良いと思います」って言われるより「この文章術を使いましょう」って言われたほうが信頼できますよね。
言葉尻を濁してしまうのは、自身の無さのあらわれです。
迷わず「断定」できるくらい調べ、体験したうえで記事を書けば、きっと読者から信頼される記事になるでしょう。
それでもあえて濁したい場合は「~のはずです」がベストです。
「できると思います」よりも「できるはずです」の方が、説得力を出しながら濁せてオススメですね。
体言止めを多用すると読み手がストレスを感じる
体現止めは、文章のリズムを作るのに絶対に必要なテクニック。具体的には「文章の最後を名詞で終わらせる」のが体現止めの基本です。
(↑の1文目の「~~なテクニック。」も体現止めですね。)
- ABCの中でもっとも信頼できるのは、Aのデータ。
- ABCの中で、Aのデータがもっとも信頼できます。
たとえば上記の1と2の文章は、まったく同じことを言ってるのに文章の雰囲気が違います。
つまり、体言止めを使うことで文末表現を「です・ます・だ・である」から強制的に変えられるんですね。お手軽に文章のリズムを作れるテクニックが「体言止め」というわけです。
とても便利なのですが、どこもかしこも体現止めにしてしまうのはNG。
体現止めを使うと、その名詞につづく文章を「読者の脳内でイメージさせる」という副作用があり、脳みそにちょっとストレスをかけてしまうという研究結果もあります。
なので、体言止めはあくまでリズムを変えるタイミングで使う程度がベストですね。
そもそも1文を簡潔にすべき
そもそもの話ですが、1文があまりに長ったらしい記事はめっちゃ読みにくいんです。
適切な文章の長さは「1文につき読点が2個まで」が目安。さらに削れる装飾はできるだけ削って、シンプルな文章にするのがコツですね。
ABCの中では、特に詳細な数値で表されていたことや、グラフを使ってわかりやすくまとめられていることから、もちろん他のデータも有用ではあると考えながらも、今回のテーマに即しているということもあり、Aのデータがもっとも信頼できると言えます。
何が言いたいのかわかんないですよね。上記のような文章は、必要な部分だけを選んで細かく分けてしまってください。
ABCの中では、詳細な数値で表されたAのデータがもっとも信頼できると言えます。もちろん他のデータも有用ではありますが、今回のテーマにはAがもっとも即しているでしょう。
上記のように分割して不要な部分を削っても意味は通じますし、スッキリしますよね。文末表現以前に「そもそも読みやすいか?」という視点が大切です。
簡潔な文章や句読点についてもっと知っておきたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてどうぞ。
文末表現まとめ
記事を書くときの文末表現は大切だよ、というお話でした。
リズムの良い文章は、それだけで信頼性も上がりますし、完読される率も上がります。ぜひ今回の記事でご紹介したテクニックを取り入れてみて下さい。
また、文章の練習には「ブログ」がピッタリです。下記の記事では「職務経歴書に書けるレベルのブログの作り方」も解説していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
https://kojin.blog/blog-make/
その他、文章力に関する下記の記事もチェックしてみて下さいね。