どうも、たくろーです。
こんな方は、まずは「文章力」についてもっと理解を深めていきましょう。
僕は現在、企業の運営するウェブメディアの編集長として毎日ライターさんの原稿を編集しています。
読み手のことを考え抜いて書かれた文章は、必ず読み手を惹きつけ、動かします。
特に社会人になれば、取引先へのビジネスメール、上司への報告書、部下へのマニュアル作り……さまざまなシチュエーションで文章を書く機会がでてきますよね。
文章を自由自在に操れるようになり、もっとスマートに業務をこなしていきましょう。
今回は「文章力とは何か」を説明したうえで、良い文章の書き方と、文章力を上げるためのトレーニング方法を解説していきます。
文章力とは、読み手が行動したくなる文章を書く力
文章力とは、読み手がおもわず行動したくなるような文章を書く力です。
あくまで「読み手」を大切にして、自分が伝えたいことではなく、相手にとって必要な情報をわかりやすく伝えるのが「文章」というツールの目的。
それが「文章」の魅力であり、本質ですね。
例えば、ここに「コーヒーメーカーのマニュアル」があったとします。この文章は誰のために書かれていて、読んだ人にどうして欲しいのでしょう?
そうです。
「そのコーヒーメーカーを買った人に、正しくコーヒーを淹れて味わってもらう」のが目的ですよね。
そこには少し難しいコーヒーの専門用語も書かれているかもしれませんが、それで良いのです。
電子レンジを使いたい人にとってはチンプンカンプンでも、コーヒーメーカーを使う人にとってわかりやすく、なお且つ「家で美味いコーヒーを飲みたい」という悩みを解決できれば良いわけですね。
あるいは「小学1年生用の漢字ドリル」はどうでしょう?
これは「小学1年生に解いて、漢字の知識を身に付けてもらう」のが目的です。
難しい言葉を使ったら理解できないので、小学1年生にとってわかりやすい言葉で書かれているはずですね。
コーヒーメーカーのマニュアルも、小学1年生用の漢字ドリルも、どちらも「相手に行動してもらうために工夫された文章」であることに違いはありません。
これが「文章力」や「良い文章」の本質です。
読む相手をイメージし、相手にどう行動して欲しいのか考え、工夫し、理解しやすいように文章を届ける。
それができるよう、文章力を身に付けていきましょう。
文章力のある人の特徴。一概に頭が良いというわけでもない
- 読む相手のことをイメージする「妄想力」がある
- 物事を順番に整理して伝えられる
- 物事をシンプルに伝えられる
- 自分の話したいことではなく、相手が聞きたいことに答えられる
文章力がある人の特徴を挙げると、上記のような人物像になります。なんとなく「頭が良さそう」ですよね。
しかし頭の良し悪しというよりも「どれだけ相手の立場になって物事を考えられるか」という力が重要です。
反対にどれだけ学校の成績が悪くても、例えば相手の心に響く手紙を書ける人には「文章力がある」と言えますよ。
文章力のない人の特徴。決して頭が悪いわけではない
- 読む相手のことを想像できない
- 物事を整理してまとめるのが苦手
- 何かを説明するときにどうしても言葉が多くなる
- 話がズレてしまうことが多い
文章力の無いの特徴は、要するに「文章力がある人」の反対です。
これを見ると、なんとなく「頭が悪そう……」と思いますが、そういうわけではありません。ただ「やり方」を知らないだけ。
たとえば文章における「相手の知りたいことを、知りたい順番で伝える」ということの重要性がわかっていないだけなのです。
良い文章の条件さえ理解してトレーニングしていけば、きっと良い文章を書けるようになるでしょう。
文章力を鍛えると、相手を喜ばせるも怒らせるも思いのまま
つまり文章力を鍛えると、自分の思ったように相手に行動してもらえる力を身に付けられます。
例えばビジネスメールで「上手く伝わらなくて、結局電話で説明することになって二度手間になった……」というケースはよくある話ですね。
これは「相手に伝わるように」という視点や工夫を忘れてしまっているだけですから、文章力を鍛えることで解決できます。
あるいは「好きな子を食事に誘うLINE」はいかがでしょうか?
これも、もちろん「文章」の力を借りれば解決できるのは明白です。
さらにブログアフィリエイトでも、メルマガでも、会社のマニュアル作りでも、冷蔵庫に貼る息子さんへのメモでも、なんにでも役立つのが文章術。
良い文章力の条件を知り、文章力を鍛えるトレーニングを始めて、日常生活もビジネスもよりいっそう充実させていきましょう。
文章力を左右する、良い文章構成(目次作り)の作り方
文章力の有無は、実は文法の知識や言葉遣いで決まるものではありません。
まずは「読み手」のことを第一に考えた文章であることは前提ですが、その文章の良し悪しが「文章構成(目次)」の作り方で決まってしまうということはご存じでしょうか?
例えばベストセラーのビジネス書をパラパラっと開くと、随分とわかりやすく、読みたい箇所が探しやすい目次になっていることに気づきます。
もしお手元に丁度良い本がなければ、下記の『新しい文章力の教室』という本がamazonで「試し読み」できます。
目次だけならタダで見れますので、少しご覧になってみて下さい。
さて、目次を見て頂くだけでも、なんとなくこの本で何が言いたいのかわかったと思います。これは「文章構成」が優秀だからですね。
すべて読み手が理解できる順番で、わかりやすく伝えることで、例えば「よし、昼休み後に送る予定のビジネスメールで良い文章を書いてみよう」と行動してもらうために書かれています。
自分の書いた文章でそんな風に思ってもらえたなら、そんな素敵なことはありません。
それではベストセラー本のような良い文章を書くための「文章構成の作り方」を4つのポイントに分けてお伝えしていきます。
- 見出しに結論を書く
- 文章全体を1メッセージでまとめる
- 上から下まで、理解しやすい順番に文章を並べる
- 読んだあと、読者がすぐに行動できる仕掛けを作る
見出しに結論を書く
見出しに結論が書かれていることは、良い文章になる条件の一つです。「結論ファースト」という考え方ですね。
人が物事を聞くとき、まず結論を知ってからでないと「これは一体なんの話なんだろう?」と思って注意散漫になってしまったり、途中で飽きて聞くのをやめてしまったりします。
「今から〇〇の話をします」と伝えられていたほうが「なるほどな」と聞きやすいと感じた、なんて経験はありますよね。
文章もそれと一緒で、まずは結論から話すことが必要です。
つまり文章の「見出し」は最初に目に入る場所ですから、見出しにその章の結論が書かれている必要がありますね。
※ちなみに、この項目の見出しも「見出しに結論が書かれている」にしています。
これがもしも「見出しがわかりやすい」という見出し名だとすると、ちょっとフワっとして何を言おうとしているのかわかりにくいですよね。あるいは「見出しが大切!」のような見出しだと、何がどう大切なのか本当にわかりません。
見出しを読んだだけでその章の内容がわかるような工夫がされているのが、良い文章の基本です。
文章全体を1テーマでまとめる
文章全体を1テーマでまとめてあることが、良い文章の条件です。
いったいその文章で何を伝えたいのか相手にとってわかりやすく、スっと理解できるシンプルさがあると最高ですね。
例えば「おすすめ料理とDIYの方法とプラモデルの作り方とブログ運営のコツ」をごちゃ混ぜに書いた記事があったとします。
……絶対に読みたくないですよね。
これは極端な例ですが、テーマが3つであろうと2つであろうと、伝えるテーマが1つじゃない時点であまり良い文章とは言えません。
たとえば「文章力」について伝えるなら、そこにコーラの美味しさとか猫のかわいさの話は盛り込まないようにしましょう。
話がズレてしまいがちな人は、この「1文章1テーマ」を意識して書くのが良い文章を作るコツですね。
上から下まで、理解しやすい順番に文章を並べる
そして文章は、伝える順番も大切。
上から順番に読んでいって理解できる構成になっているのも「良い文章」である条件の一つです。
文章は「会話」と同じだと思ってください。相手とキャッチボールをしながら、聞かれたことに返し、相手の言葉を聞いてまた返し……と繰り返していくものです。
文章の構成を作るときも、相手との会話をイメージして作りましょう。
例えばこの記事は、
- 「文章力」の説明
- 良い文章である条件の説明
- もっと細かい「文」単位における良い文章の条件の説明
- そんな文章が書けるようになるトレーニング方法の説明
- 文章力アップのためになる書籍の紹介
という順番で書いています。これは僕が想定読者と脳内で会話をしながら組み立てたもので、およそ会話のキャッチボールになっています。
イメージが沸きづらい方のために、書いた僕と読者との脳内会話例を用意しました。宜しければ下の「会話のキャッチボール例」を開いて読んでみて下さい。
[ac-box01 title=”会話のキャッチボール例”]
- 文章力の説明
- 良い文章である条件の説明~もっと細かい「文」単位における良い文章の条件の説明
- そんな文章が書けるようになるトレーニング方法の説明
- 文章力アップのためになる書籍の紹介
[/ac-box01]
もしもこれが、
- もっと細かい「文」単位における良い文章の条件の説明
- 文章力アップのためになる書籍の紹介
- そんな文章が書けるようになるトレーニング方法の説明
- 良い文章である条件の説明
- 「文章力」の説明
こんな順番だったらどうでしょう。意味わからないですよね?
読んでくれる相手と会話するように構成を考え、会話のキャッチボールになるような文章構成になっているのが良い文章の条件です。
読んだあと、読者がすぐに行動できる仕掛けを作る
「読んだあとに思わず行動したくなる」ということは、文章の本質に直結するところであり、もっとも大切なことです。
これは文章全体の構成の話もそうですし、細かい部分の「工夫」という意味でもそうですね。
まず文章全体の話では「基本パターン」があります。
- それがどういうことか
- その理由はなにか
- 要するになにがいいのか
- どうすればいいのか
- なぜ今すぐ行動する必要があるのか
この順番で伝えると、人は思わず行動してしまいます。
場合により要素の順番は入れ替えることもありますが、これらが全て満たされていることが良い文章である一つの条件ですね。
実はこの記事も、上記の構成で書いています。
これは「セールスライティング」という技術ですが、話すとあまりに長くなりますので、もっと掘り下げて知りたい方は下記の記事を参考にして下さい。
また、文章全体の流れではなく細かい部分では「すぐ動きたくなる工夫」が仕込んであるのが良い文章といえます。
例えば僕はこの章の始めでこんなことをお伝えしました。
もしお手元に丁度良い本がなければ、下記の『新しい文章力の教室』という本がamazonで「試し読み」できます。目次だけならタダで見れますので、少しご覧になってみて下さい。
この文のすぐ下に、本をすぐに読みに行けるリンクがあったはずです。
しかしこれが、
もしお手元に丁度良い本がなければ、『新しい文章力の教室』という本がamazonで「試し読み」できます。よかったら検索して探して読んでみて下さい。
とリンクも何も貼っていなければ、すぐに行動できませんよね。「めんどくさい」と思われるので、検索して探して読むなんてしてもらえないでしょう。
あるいは前の項目の
イメージが沸きづらい方のために、書いた僕と読者との脳内会話例を用意しました。宜しければ下の「会話のキャッチボール例」を開いて読んでみて下さい。
この下に設置されていた「会話のキャッチボール例」というボタンも、なんとなくポチっと押したくなりませんでしたか?
ぜひこんな風に、相手がおもわず行動してしまうような文章を目指してみて下さい。
「文」にも工夫を。わかりやすい文章の書き方
良い文章か否かは「文章の構成」でほとんどが決まってしまいますが、もちろん中身の「文」も大切です。
どれだけ目次が綺麗でも、その中身の文が読みにくい文章になっていたら台無し。
とにかく「読み手」のことを想像して、その相手にとって読みやすい文が書かれているのが「わかりやすい文章」ですね。
構成と同じくらい、1文1文の「わかりやすさ」「読みやすさ」にもこだわっていきましょう。
ポイントを6つにまとめました。
- 結論ファーストで書く(PREP法)
- 読み手にとって馴染みのある言葉をつかう
- 主語と述語を対応させる
- 余計な修飾語を省き、シンプルに書く
- より具体的な表現がつかう
- 表記ゆれに考慮する
結論ファーストで書く(PREP法)
文章を書くうえでもっとも基本になるのがPREP(プレップ)法と呼ばれる手法です。
- 結論
- 理由
- 具体例
- 結論
の順番で書くことで、より相手に納得してもらって「じゃあやってみようか」と思ってもらうような効果を狙える方法ですね。
人は納得できなければ動かないので「理由」を説明する必要があり、理解度を深めるために「具体例」も一緒に伝えるのがベストです。
わかりやすいよう、あんパンについてPREP法で説明した文章を用意しました。
【結論】あんパンは、日本でも昔から親しまれている美味しいパンだ。
【理由】なぜなら、パンでありながらも和菓子に近い製法を取り入れられ、パンに馴染みのなかった明治時代の日本人にも親しみやすいように工夫して作られていたからである。
【具体例】たとえば札幌の月寒では「月寒あんぱん」、青森県では「川口あんぱん」と、従来のあんパンを真似た新作が続々と出てくるほど人気があった。
【結論】つまりあんパンは、昔から全国各地の日本人に親しまれている美味しいパンだと言える。
あんパンの凄さが少し伝わりましたか?
こんな風にPREP法をつかって順序だてて書くことを意識すれば、とても読みやすく、わかりやすい文章になるでしょう。
読み手にとって馴染みのある言葉をつかう
「読み手」にとって馴染みのある言葉が並んでいると、とても読みやすく、わかりやすい文章になります。
例えば最初の章で「小学1年生の漢字ドリル」の例を出しました。
もしもこのドリル内の説明が、およそ1年生では習わないような難しい漢字で書かれていたらどうでしょう?
全くわけがわかりませんよね。
あるいはパソコンについてまったく詳しくない人に「メモリ」とか「ハードディスク」なんて言葉を使っても理解してもらえません。
女子高生と男性営業マンでは読みやすいと感じる文章が変わりますし、パソコンについて詳しい人と機械オンチな人でも馴染みのある言葉は変わります。
その人の知識レベルや背景を考えたうえで、馴染みがあって読みやすい言葉を使って書かれていれば、きっと思わず行動してしまうような素敵な文章になっているでしょう。
主語と述語を対応させる
主語と述語がキレイに対応していなければ、それは読みやすい文章とは言えません。
主語は「〇〇は」と文章の主人公をあらわす言葉。対して述語は「~~である」と主語を表現する言葉のこと。これらが連動していない文は、とても読みにくくなります。
(ちなみに「~を」「~に」という「目的語」も関係してきますので、言葉だけ覚えておいてください。)
僕の今年の目標は、たくさんブログを書いて、月に100万円稼げる人になりたいです。
違和感ありますよね。月に100万円なんて絶対に稼げなさそうな人の文章です。
このような「主語」と「述語」が対応していない文章は、なんだか異空間にねじれてしまったような妙な印象を与えてしまうことに……。
- 僕の今年の目標は、たくさんブログを書いて、月に100万円稼げる人になることです。
- 僕は今年たくさんブログを書いて、月に100万円稼げる人になりたいです。
正しくはこうですね。
文章が複雑になればなるほど主語と述語が迷子になりますので、迷ったときは「主語と述語と目的語だけで成立するか?」と考えると良いでしょう。
主語「目標は」
述語「なりたいです」
目的語「稼げる人に」
=「目標は、稼げる人になりたいです」
主語「目標は or 僕は」
述語「なることですorなりたいです」
目的語「稼げる人に」
=「目標は、稼げる人になることです」or「僕は稼げる人になりたいです」
プロライターでもやってしまう人がいるような「あるある」なミスですので、文章を見直したときに気づけるようになるといいですね。
余計な修飾語を省き、シンプルに書く
先ほどの「主語」「述語」の話とも関係しますが、文章が複雑になるほど書きにくく、読みにくくなります。
できるだけシンプルであることが、読み手のことを考えられた良い文章の条件の一つですね。
何もかんがえずに主語と述語以外の言葉が詰め込まれた文章はNGです。
僕の今年の目標は、たくさんブログを書いてアクセスをアップし、webライターとしての活動も増やしながら、アフィリエイトでも稼ぎ、できればもう一つブログを始めて、加えてサイト制作なども受注していくことで、月に100万円稼げる人になることです。
意味わかりませんよね。
言いたいポイントを絞り、ニュアンスが伝わる必要最低限のシンプルな文章で伝えましょう。
迷ったときは「1文に読点(、)は2つまで」が目安ですね。
僕の今年の目標は、たくさんブログを書いてアクセスをアップし、webライターとして積極的に活動していくことです。更にアフィリエイトでも稼ぎ、できればもう一つブログを始めたいですね。加えてサイト制作なども受注していくことで、月に100万円稼げる人になりたいです。
これでも言いたいことは散らかっていますが、文章としてはまともになりました。
長くて複雑な文章は、このように区切ってしまうと読みやすい文章に近づきます。
より具体的な表現をつかう
読み手が思わず行動したくなる良い文章では、より具体的な表現が使われています。
反対にあいまいな表現が多いと「あまり具体的な知識をもってない人が書いたのかな……」と思われてしまうかもしれません。
例えば転職の話をしたとき。
どちらの方が信頼感があるでしょう?あきらかに後者ですよね。
具体的な数字を使いながら自信をもって表現した文章の方が、確実に信頼を得られます。あやふやな事は経験したり調べたりしてはっきりさせたうえで書きたいですね。
表記ゆれに考慮する
同じ文章のなかで、同じ単語をさまざまな表記で書くことを”表記ゆれ”と呼びます。
これがあると読者がストレスを感じ、かつ文章が美しくならないので、ライティング界では忌み嫌われる対象。
表記ゆれにはいろいろな種類があります。「臭い・匂い・におい」といった漢字表現の違いや、「コンピューター・コンピュータ」など長音の表記の違いなど。
文中の表現を統一するだけで、綺麗で読みやすい文章に近づくでしょう。
社会人に役立つ、文章力トレーニング法3選
良い文章の書き方・条件はおわかりいただけましたか?
それでは次に、実際に文章力を鍛えていくためのトレーニング方法をお伝えしていきます。
世の中にはいろいろな方法が溢れていますが、これまでに自分でブログを書いたり、仕事でライターさんの文章を編集したりしてきた僕が「このトレーニング法は本当に役に立った」と思った手法だけをお伝えします。
小手先のテクニックではなく、本質的なスキルを身に付けましょう。
人のブログを読んで添削してみる
僕がこれまでにやってきた行動のなかで、もっとも文章力のトレーニングに役立ったのが「編集・校正」の作業です。自分で書いた文章では気づけなかったことでも、人の書いた文章だといろいろと気づくことがあるんですよね。
僕が本業でやっているライターさんの文章を編集するという仕事は、悪い言葉でいえば「粗探し」であり、かっこよくいえば「ブラッシュアップ(改修)」です。この「編集」という仕事を通して、随分と自分の文章の幅が広がりました。
というわけで、あなたも編集してみて下さい。
企業メディアでも個人ブログでも良いのですが、とにかく1字1句をこまかく読みながら「ここはもっとこういう表現を使った方が伝わるな」とか「誤字がある」とか「文法がおかしい」とか、そういう箇所をみつけて編集していきます。
あるいは見出しの順番ごと入れ替えてしまった方が伝わりやすくなるかもしれませんね。
僕も実際にライターさんへ修正指示を出すときはグーグルドキュメントを使っていますし、無料で使えてコスパも最高ですね。
こんな風に「人の書いた文章を編集する」というのは、ものすごく効果的な文章力の鍛え方です。
もちろん勝手にやるのは相手にとって失礼ですので、編集したものを表に出してはいけません。あくまで自分だけで使ってくださいね。
とにかく本を読んで、読みやすい文章のリズムを身に付ける
文章を書こうと思うなら、見本をたくさん知っておくべきです。例えば月に5冊でも読んで、いろいろな文章を吸収していきましょう。
ジャンルは本当になんでも良いと思いますし、多ジャンルだと尚のこと「あ、こんな表現もあるんだ」と参考にできます。
例えば僕は森博嗣さんが好きですし、星新一さんも、貴志祐介さんも好きです。あとは暇さえあればWeb小説も読みますし、ビジネス書や実用書も読みます。ブログでもいいかもしれませんね。
とにかく毎日毎日活字に触れることで、自分のなかに「言葉」を蓄えていきましょう。
知らない言葉はぜったいに使えませんが、知ってさえいれば取捨選択ができます。もちろん言葉だけでなく情報のインプットにもなって一石二鳥ですね。
とりあえずの目標は月に10冊です。例えば「kindle unlimited」の読み放題でなんとなくペラペラと読むだけでも十分だと思いますので、お得なサービスなども利用しながら読書量を確保していってみて下さい。
ブログを始めて、とにかく文章を書く
そして基本的には「書く」のが文章力の良いトレーニングになります。
書く場としてはブログが最高で、自分の文章力を数値で計るツールとしても使えますし、自分の考えをアウトプットする練習にもなりますし、ついでに収益化できれば副業にもなって一石三鳥ですね。
例えば僕は、このブログの中に「エモい言葉」とGoogleで検索したときに1番上に表示される記事を持っています。(※執筆時点の情報です。下がってたらスミマセン)
これはつまり「”エモい言葉”について知りたい読者の悩みを解消できる最高の記事だ」とGoogleと読者に判断されていることに他なりません。
もちろんそれが全てではありませんが、ブログの記事はこんな風に文章力を測る一つの指標になります。さらにやろうと思えば広告収入を得られたり、自分の考えをまとめるツールにも使えたりと良いことだらけ。
文章力をトレーニングしたい方は、ぜひブログを始めてみることをおすすめします。
https://kojin.blog/blog-basic/
文章力のトレーニングにおすすめの本3選
最後に、僕が実際に読んでみんなにおすすめしている「文章力向上に役立つ本」を3冊だけご紹介しておきます。
本当にこれだけは読んで損ありませんので、ぜひお手に取ってみて下さい。
新しい文章力の教科書
これは国語の授業で「ライティング」の教科書として使って欲しいくらいの書籍です。
「完読される文章を目指す」というニュースメディアらしい目的を掲げたうえで、とにかく読者にとって読みやすく、わかりやすい文章を書くポイントがまとめられている良書。
まだ読んだことがない人は、ぜひお手に取ってみて下さい。絶対に後悔しませんよ。
人を操る禁断の文章術
DaiGoさんが書かれたセールスライティングに関する書籍です。
「人に行動してもらうための文章術」として、文章の本質に触れながら具体的な事例もつかいながら解説されている良書。
決して堅苦しくなく、とてもわかりやすく「文章」の書き方を教えてくれます。
「相手に行動してもらうには?」の一点突破でまとめられている書籍はなかなかありませんので、かなり貴重ですね。おすすめです。
一瞬で人の心を操る「売れる」セールスライティング
コピーライティング界で有名な村上むねつぐさんの書籍です。
ページ数も少なくシンプルにまとまった本ですが、書いてある中身は濃厚で、それこそ「今すぐ試したくなる」という意味では最高の情報が詰まっています。
広告コピーの第一人者である村上さんのノウハウをシンプルに教えてくれていますので、特に「ブロガー」「アフィリエイター」はぜひ手に取ってみて下さい。
文章力とは、人の心を動かす力である
文章力があれば、読み手に思いのままに行動してもらうことができます。
営業マンの書くセールスレターも、掃除機のマニュアルも、小学生のラブレターも、本質は全て一緒。
「読んでもらった人に、どう行動してもらいたいか?」と考えて、相手に馴染みのある言葉で、相手が理解できる順番で伝えるのが良い文章を書くコツです。
そんな素敵な文章力、ぜひ身に着けていって下さい。